駿府行 (1)

 昨日、残っていた夏休みを使って静岡市に出かけた。
 それにしても静岡市というのはなかなかいい街ですなぁ。時間があったので新幹線を降りて10分ほどのところにある駿府城址周辺を散策した。風情がありましたぞ。また城跡の石段下のベンチで本を読んでいる涙している娘(む?どこかにこんな歌があったな)やお堀端をさんざめきながらゆく女学生たちが妙に育ちがいいのである。なぜだろうと思ったので、帰宅してから調べたところ、それもそのはずだ。彼女たちは城址の北にある県内最高峰の進学校静岡高校の生徒さんたちだった。どうりで躾がいいわけだ。この高校、斉藤孝(明治大学教授)、遠山敦子(元文部科学大臣)、村松友視(作家)、瀬名秀明(作家)、しりあがり寿(漫画家)、山川静夫(元NHKアナウンサー)など著名人をあまた輩出している。
 さて駿府城のことである。もちろんここは徳川家康が晩年に居住した天下城で、往時は松本城に似た層搭型の下見板張りの黒い天守閣を持っていた。家康はここに坐し、近くは賤機山を望み、遠くは天下の形勢をうかがっていたに違いない。
 城址にある家康の銅像は少し立派過ぎるような気もするが、まあ家康の事歴を考慮すればしかたないか。金色に輝いていない分だけまだまともだわな。
 3時過ぎから日が暮れるまで城址やその北の安東町を歩いた。この安東町にワシャのルーツの一縷があるらしいのだが、4代も前の話で今はその片鱗すらうかがうことはできない。
(「駿府行 (2)」に続く)