愛知博雑感(2) その2

 その後にひかえているのが「メインショー」で天井から羽衣をまとった天女が舞い降りてきた。ステージからは半球がせりあがってきて、地球をイメージしているんだろうね、その半球の上で天女がひらひら舞いはじめた。おっと、天女だと思ったら・・・天男だった。天男と分かった瞬間に、興味が急速に失せてしまった。筋肉むきむきのもこっり野郎が目の前をひらひらしててもねぇ・・・ワシャにはどうみても、シーツにからまった男がガスタンクの上空で回っているとしか見えない。
 続いて登場したのはネオンチカチカの「コンセプトビークル(i−unit)」だ。そいつらが何台も登場して円形ステージを所狭しと走りまわる。ただそれだけ。
 テーマは「動くことは自由であること、動くことは生きること」
なぬっ?(あっと驚くタメゴロウ風に)
「人とモビリティが出会い繰りひろげる感動、発見、想像のイマジネーションジャーニーをあなたに!!」って、意味が解らないよ。
 天男の宙吊りもすでに猿之助中日劇場で何度もやってるしさ、i−unitって単にデザインの斬新なシルバーカーっていうだけである。もっとも人気のある出し物ですらこの程度では他の展示やショーは押して知るべしだろう。
 演出も、地球に生命が現われるところなんざ、モロ劇団四季の「キャッツ」だよね。その後のネオンチカチカは1982年制作のアメリカ映画「トロン」のパクリだった。こんなものを見せるために青少年公園の自然を破壊したとするなら、随分と万博協会は罪深いことをしたものだ。まだ全体を見たわけではないので軽軽に結論はだせないけれども、なんだか嫌〜な予感がする。