真面目な話

 全国の教育委員会は寝屋川など一連の学校内殺人事件にヒステリーを起こし猿股・・・じゃなくて刺股導入で大騒ぎになっているらしい。
 でもね、ちょっと冷静になろうよ。
 確かに江戸時代に捕物では刺股は活躍をしていた。ただし刺股単独で犯人の捕縛ができたわけではないのである。突棒、袖搦み、打込、竹の箍、梯子などという捕縛用の器具と併用して使って、始めて犯人を取り押さえることができるのだ。刺股を単独で使用するなどという発想は江戸の奉行所にはなかった。それも主として刺股などを扱うのは同心たちで、彼らは歴とした武士であり常日頃から捕縛術を鍛錬しているのである。教師が大学で刺股の稽古をしてきたわけではないでしょ。
 非力な女性教諭が刺股で宅間みたいに頑健な男に挑んでごらんなさいよ。教諭は柄の方を持っていて、二股に分かれた方を犯人に突出す。犯人が両手で二股を持って捻れば簡単にもぎ取られてしまうだろうし、二股を外されて懐に入られれば抵抗のしようがない。まったく無用の長物ということにどうして気がつかないのだろう。教師の本分は教育であって江戸の同心や銭型平次の真似をすることではない。
 むしろ常備すべきは犯人に向かって発射できる捕獲網のようなもので、これで自由を奪っておいてから刺股の登場ということではないのか。むしろアースかキンチョウに依頼をして、ゴキジェットプロのような巨大殺虫剤を作ってもらって、それを犯人に噴霧するとか、噴霧すると白く固まってゴキブリを捕獲する薬剤を使うとかのほうが確実ではないだろうか。
 いいことを思いついた。若くてきれいな女性教諭(いないかもしれないけど)に超ミニスカートを履かせるんだ。不審者が校内に忍び込んだら、そのミニスカ教諭を現場に直行させ不審者を誘惑する。ミニスカ教諭の魅力にくらくらしている不審者を校内にあらかじめ設置しておいた巨大ゴキブリホイホイに誘導し、そこで捕獲するという作戦はどうだろうか。不審者が粘着シートで動けなくなって、ふと脇を見ると校長先生も捕まっていたりして・・・