ところは越後親不知の海岸に近い山中である。地名でいうと上路(あげろ)になる。その険路を遊女と従者が善光寺に向かっている。そんなシーンを世阿弥が能狂言にした。物語をざっと述べる。「山姥」とは、山に棲む鬼女のことではあるが、それは山塊の化身で…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。