台風一過である。書庫の西の窓からみえる空が千草の色だ。 夕べの10時半頃か。吹き上げていた風がぴたりと止んだ。目にはいったと感じた。ワシャはキッチンのドアから外へ出てみる。雨は降っている。しかし風はない。隣家の細く頼りないキンモクセイも静か…
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