ススキが揺れている。その向こうに蓬莱橋。大井川である。 その橋を雲水が渡って行く。 むこうからやくざ風の男が茶色の革の鞄を下げてやって来る。 二人が橋の半ばですれ違う。雲水、振り返り……。 雲水「旅のおかた……」 やくざ風の男も、立ち止まり、ゆっく…
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