玉石混交で面白し その2

(上から続く)
 東京慈恵会医科大学の大木隆生さんの回答もいい。
《私の経験から、豪邸や高級車で幸福が得られるという考えは幻想であると確信している。最も普遍的で、崇高なトキメキは他者に喜ばれること、評価されることである。》
 村社会復活への提言は一読に値しますぞ。

 せっかくなので、大笑いの森喜朗さんの回答にも触れておこう。
 森さん、冒頭にこう言い切る。《自衛隊はいざというときに使える武力ではない。》おいおい、自衛隊が武力でなくてなにが武力なんですか。ワシャは充分に対応能力のある武力だと思っている。その前に、たった今、東北地方で災害救援で力を発揮しているのは自衛隊という武(もののふ)ではないのか。
 まぁいいや、こんなところで手間取っていては時間の無駄だ。次に進みますね。森さんの提案は、簡単に言えば「若者に一年間の訓練、例えば自衛隊青年海外協力隊、あるいは社会奉仕活動を義務付けろ」と提案をしている。
 う〜ん、内容は天敵の勝谷誠彦さんの主張に似ていなくもないが、森さんが言うと、なんだかなぁ〜という印象を受けるから不思議だ。この提案の前提として「今の若いものは」というジジイの見下しがある。それも三宅久之さんのような人物に言われるならまだしも、テメエのぼんくら息子一人、まともに育てられなかったヤツに言われたくない。元首相が日本国に対してこの程度の提案しかできないところに、この国の病根がある。

 森ドンのようなのもあるが、いい提言もたくさん混じっている。是非、書店で手に取って見てください。