玉石混交で面白し その1

「文藝春秋」の4月号の「これが私たちの望んだ日本なのか」という超大型企画がおもしろい。現在の日本について三つの問いを各界の識者に問うたそうな。その問いに対して125人の日本をある意味で代表する「碩学、泰斗、気骨、異能の日本の叡智」が回答を寄せている。断っておくが、このコピーも「文藝春秋」のものである。
 さて、叡智って言っても、プッ、思わず笑っちゃうようなエイチもいるんですよ。
 ご紹介しよう。まずは、衆議院議員森喜朗先生。編集部は間違いなく受け狙いで入れたのだと思う。そして、我らが佐高信さん、いやー、いい加減な人でも、まだまだ出番はあるものですね。うわっ、眉毛の村山富一元首相も回答したんだ。阪神・淡路大震災での被害の何割かを作り出した人が何を言うのだろう。遠慮ということをしらないのか。およよ、森田健作千葉県知事もいるではあ〜りませんか。出しゃばれるところには、どこにでも出てきますな。
 バカはどうでもいい。箸休めだと思って読んでください。でもね、中にはいい回答がある。白崎勇次郎さん(不戦兵士・市民の会理事)の回答が真珠なら、森喜朗の駄文が鳩のフンといったところか。
 白崎さん、終戦後に占守島で押し寄せてくるロシア兵と戦った勇士である。その人が「北方四島どころか千島列島も日本の国土である」と言っている。そうだ。北方四島にこだわるから甘くなる。「千島全島を返せ」と言えばいいのだ。ロシアが日本領を占領している非を全世界に喧伝すればいい。仰るとおりです白崎さん。
(下に続く)