原子力発電の黄昏 その2

(上から続く)
 一旦、プレート型の地震が発生すれば巨大な津波が静岡、愛知の沿岸を襲うことは間違いない。東海地震発生に東南海地震が連動すれば、さらに恐ろしいことになる。M9級の巨大地震になる可能性もあるのだ。そうなれば、被害は静岡、愛知だけではなく神奈川、三重、和歌山にも及ぶ。この状況で震央に近い浜岡にどれほどの救援部隊が駆け付けられるのか疑問だ。
 東海地震浜岡原発が何らかの損傷を受けたとして、それが事故につながらない保証はどこにもない。むしろ事故になる可能性のほうが高いと思っている。それは、今回の福島の事例を見れば分かりやすい。いくつもの原子炉が次から次に壊れていく。しょせん人間のつくったものなどその程度のことである。

 幸いにも、現在、原子力の担う電力量は全体消費量の2割程度である。ならば、2割の電力を節約すれば原子力発電を止めることができる。とくに福島の原子力発電に依存しているのは、東京周辺が多いのだから、深夜まで盛り場でサバトのように遊び狂うことを止めればよろしい。午後10時になったら東京周辺の盛り場の電気を消して、電車も地下鉄も止めてしまってさっさと家に帰ってお勉強をすればよろしい。お勉強が嫌なら灯を落としてさっさと寝ちまいなさい。ピークカットだって、工場の稼働時間を変更したり、経済活動を少しずらせばよろし。
 お日様が昇ったら起きだして働く。日暮れとともに活動を停止し電気を切る。東京圏の住民が、少し真面目な生活を取り戻せば、2割くらいの電気はすぐに節約できる。できなくても節約する。みんなが少しずつ不便な生活を甘受すれば、原子力発電などいらない。
 各電力会社には今後も研究を進めてもらい、揺れる大地の上でも、安全に発電ができるシステムが構築できれば、その時また、原子力発電に舵をきればいい思う。それまでは、石油、石炭、水力などで細々とやっていくしかない。
(下に午前7時にアップした日記があります)