もう「首相談話」は止めてくれ その2

(上から続く)
 責任を擦り付けるつもりはないが、昭和の戦争を先導したのは明治人だった。その後の世代、例えば司馬さんに代表される大正人は明治人たちの最大の被害者である。そう、明治人が主導したあの戦争でもっとも多くの戦死者を出したのが司馬さんの世代である。戦中に生まれた世代、今の70〜80代は、その成長期に窮乏生活を余儀なくされた。だからワシャの親族でも小柄な人が多い。彼らも被害者である。
 戦後生まれについて言えば、戦争そのものをしらない。戦争中に悪事を働こうにもいないんだからどうしようもない。でも、我々は中国や韓国に責められるたびに、いつまででも何度も何度も土下座し続けなければならないのか。

 懸命な日本人は気がついている。昭和の戦争が米、英、支、墺の策略だったということを。日本は強かな国際政治の罠にはめられ孤立し、武力行使をしなければならないところまで追いつめられた。きっちりと歴史を読み込めばそんなことは簡単に解るだろう。しかし、村山首相はそんな現実には目もくれず、世界に向けて土下座をしてしまった。
《わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民の存亡を危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジアの人々に対して多大損害と苦痛を与えました。》
 もし村山の言うとおりなら、日本に先んじて「植民地支配と侵略」を行ってきた欧米各国こそアジア、アフリカ、中南米に謝罪するべきだし、なぜ、日本だけが槍玉に挙げられて、中国と韓国の食い物になり続けなければいけないのか。

 今日、隠れヒダリマキの仙石に唆されて菅首相村山談話を踏襲した菅談話を発表する。
 賢明なる国民は碧い血の涙を流して愚かな談話を聞くに違いない。