鳥井さんの孫(キリン・サントリー破談)

 キリンとサントリー経営統合を断念した。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100209k0000m020123000c.html?inb=yt
 キリンラガーが好きで、プレミアムモルツが好きなワシャには、この二つの銘柄がなくならなかったのでとりあえずはよかった。あるいは経営統合すれば「プレミアムキリンさんクラッシクラガー&モルツ」というスペシャルなビールができたかもしれず、そう考えるとちょっと残念かもしれない(どっちやねん)。

 それにしても記者会見をするサントリーホールディングス社長の佐治信忠さんの顔立ちが悪い。いかにも大金持ちの3代目らしいある種の卑しさが見える。「余は生まれながらの将軍じゃ」といった高慢な表情とでも言ったらいいだろうか。細く少しつり加減の目は3代目、4代目のなんの苦労も知らない連中、例えば世襲政治家橋本岳小渕優子リンにも共通する顔立ちだ。
 それにこの人、歯が汚い。多分、煙草のヤニではないだろうか。口も麻生さん同様に少し歪んでいる。創業家の一族がしっかりしているので心配はないと思うけど(だから心配というところもあるけど)、見るからに頼りなさそうな4代目ではある。なんだかプレミアムモルツがヤニ臭くなってしまった。
 サントリーの創業者の鳥井信治郎は昭和37年に没している。この時、佐治信忠氏は高校2年生だった。「広告の天才」と呼ばれた創業者は孫のことをどう思っていたのだろう。
 唐突だが、天衣無縫の経営者だった本田宗一郎は、自らが創り上げた「本田技研工業」を息子に世襲させなかった。そして社名に自分の姓を入れたことをずっと悔やんでいたという。
 トリイという姓を社名に入れ。創業者一族が社を牛耳っていくシステムを創り上げた鳥井信治郎、結果としてサントリーは成功しているので、それはそれでいいのだろうが、やっぱり貧乏人のワシャは「HONDA」の颯爽たる社風が好きなんだなぁ。もちろんヤニ臭くないプレミアムモルツは好きなんですけどね。
 少々ひがみ入ってます。