待ってました! その2

(上から続く)
忠臣蔵」は史実にあった「赤穂事件」を下敷きにしてはいるが、完全なるフィクションであるということが意外にも知られていない。歌舞伎や浄瑠璃で、その後はテレビや映画などで何度も何度も、上演・放映されたために「忠臣蔵」が史実だと信じている人が多い。でもね、「忠臣蔵」はほとんど創りものなのである。ある意味、「ドラえもん」とか「ドラゴンボール」と大差がないほど荒唐無稽だ。たまたまその題材を史実にとったというだけで、およそ現実とは大きく乖離している。
 そのあたりをわきまえながらエンタテイメントとして吉例顔見世の「仮名手本忠臣蔵」を見ることにしようっと。