ターミネーターの時代は来るか?

 夕べ、「ターミネーター3」が日曜洋画劇場でやっていた。21世紀に入ってからのハリウッド映画はどうも食傷気味だった。だから、この作品も観ていなかったんだが、白波のロックを呑みながら最後まで観てしまった。やっぱり、派手なカーチェイス、派手な爆発、派手な銃撃戦、人間ドラマのない薄っぺらなシナリオでこりゃ駄作ですな。
 ひとまず作品の出来不出来はどうでもいい。観ながら思ったことは、「ターミネーターの時代はやってくるのだろうか」ということである。スカイネット率いる機械軍団は当然のことながら何らかのエネルギーを動力源としている。今回の「3」では、それがコンパクトな水素電池のようなものだということが明かされる。T-800型(シュワルツェネッガー型)は腹部に掌ほどの大きさの発電装置2つを登載していた。その発電装置についてはどういう仕組みのものかアホなワシャには皆目見当もつかない。だが、「水素」を動力としているということは、どこかで水素を精製しなければならないということだけは解る。そして水素を精製するためにはエネルギーが必要で、それは石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料、あるいは原子力ということになる。
 ああ、出勤時間が刻々と迫っていた。
 結論を急ぐ。スカイネットの機械帝国はいずれ滅びるか、若しくは極端に縮小せざるをえないだろう。エネルギーが枯渇すれば必然的に機械ものは動かなくなるからだ。それまで、人類は細々とでも生き残っていけばいい。そうすれば、いずれ復活の日が訪れる。機械の止まった地球は、すなわち地球温暖化が止まる日でもある。ガラクタとなったターミネーターが大地に累々と横たわっている。その隙間から青い木の芽が顔をのぞかせている。地下から這い出てきた抵抗軍の先頭に立っているのは、抵抗軍指導者を世襲してきた5代目のジョン・コナーである。彼は生き残った仲間とともに勝利の雄叫びを上げるのだった……
 こんな妄想しながら酒を呑んでいるワシャってロマンチスト?