(1)熱田の杜

 昨日、車で熱田神宮に出掛けた。多くの人が難行苦行の高速道路に回ってくれたおかげで、国道1号はスイスイ走れましたぞ。合掌。いつもの土日なら1時間少し掛かるところが50分掛からなかった。ありがたやありがたや。

 実は、今年、熱田神宮は創祀1900年をむかえる。このためのお色直しで大規模改修工事の真っ最中なのだ。通常であれば、拝殿の前で賽銭を投げ入れて御垣内(みかきうち)を拝するわけだが、工事中のため拝殿がシートで覆われているので、拝殿からの参拝はできない。だから、今だけ特別に御垣内に入っての参拝が許されている。

 さすがにここばかりは行列ができていた。ワシャの前にはジャージ姿のネーチャンが父親らしき人に連れられて並んでいる。そのネーチャンの携帯が鳴った。すでにワシャらは御垣内に入っている。ネーチャン、携帯で軽薄な話を始めた。その時である。
「神域である!」と神官がネーチャンに注意した。
 ネーチャン、咄嗟に何が起きたのか理解できなかったようだ。仕方がないので、後ろにいたワシャが「携帯を切りなさい」と言ってやった。
 お参りに来るのはいいけれども、最低限のマナーを守りなさい。最近、鳥居のところで頭を垂れる人も少なくなった。神社への参詣を観光と間違えているバカが増えたのかもしれない。

 境内にある休憩所で「宮きしめん」で腹ごしらえをした。その後、熱田の杜から徒歩15分ほどのところにある「熱田スーパーブックオフ」に行く。ここで本を物色すること2時間、久しぶりに来たので、本がけっこう入れ替わっていた。結局、最終的に買い物カゴに二山ほどになってしもうた。
柳田國男集』(筑摩書房)、白洲正子の著作を数冊、『国際連合の基礎智識』(財団法人世界の動き社)、『左翼はどこへ行ったのか!』(宝島社)、『新古今和歌集』など岩波文庫を数冊、それに浅田次郎の短編があったのでそれも買った。

 朝から、これらの本をクリーニングしながら日記を書いているのであった。
〈(2)も読んでね〉