バカ青とバカ赤が処分

 基本的なことを相撲協会はわかっていない。現在の相撲人気の低迷はこのバカ横綱が引き寄せているということを。大相撲は礼を重んずる国技である。品位のある礼にかなった所作を繰り返し、そして制限時間一杯となっておもむろに戦う。それは死闘といってもいい。勝負に決着がつけば、再び礼をもって相手に対し退場をするのである。この緊張と緩和が楽しくて多くの相撲ファンがそれぞれの場所や巡業に足を運ぶ。
 それをこのバカ、軍鶏でもあるまいに、鼻から火を吹きながら土俵にあがり、異常な闘争心を制御することもなく相手を傷つけ、あろうことか駄目押しの突きや蹴りをいれるという傍若無人な振舞を続けている。相手を思いやらない剥き身の闘争心は見ていて不愉快でしかない。
 好角家で有名なやくみつるがこう言っている。
「これまでも感情が激してコントロールができなかったことがあるが、けがといいながらサッカーをするというのは計画的だ。2場所出場停止では甘すぎる」
 ワシャもそう思う。大相撲の頂点に立つ横綱は「心技体」の三拍子が揃っていなければならぬ。このバカは選りに選ってその筆頭である「心」がない。心のない技と体は単なる暴力でしかないのだ。バカ亀田の試合から客が引いているように、同様のことが大相撲でも起きている。厳しい処断をして善良なファンの乖離に歯止めをかけなければいけない。

 もう一人のバカも昨日処分された。しかし、ワシャ的にはこの人に「敢闘賞」を贈呈したいと思っている。今回の自民大敗北をつくった功労者の一人は間違いなくこの人だ。そしてそれは官僚主導型自民党一党独裁体制崩壊の始まりでもある。その切っ掛けをつくるのが、元キャリア官僚で二世議員の赤城大先生であるというところが妙味である。

 角界も政界も膿は出し切らないと回復はおぼつかないぞよ。