ゼロ戦

 先週、スナックに行った。カラオケもやっているところで、こぎれいな50代のママと、その他に3人の従業員で回している小さな店だ。こういった店に来て、カウンターに座るのは何年ぶりだろう。
 学生時代にワシャはかなり長期でスナックのバーテンをやっていた。「ショーチャン」と呼ばれてある時期は某駅前の業界関係者の中ではけっこう有名でしたぞ。
 そんなことはどうでもいい。20年ぶりぐらいにそんな懐かしい匂いのするカウンターに座ったわけだ。客は2組で総勢10人くらい。みんながカラオケを楽しんでいる。でも、ワシャはカラオケが得意ではない。昔は大喜びで歌っていたものだが、最近は流行の歌そのものも知らないし、声がよくないし、そもそも人前で歌うのには抵抗がある。でも、2時間ほど遊んでいると、歌っていないのはワシャだけになってしまって、みんなから「歌え歌え」と責められる。
 仕方がないので日馬富士が後輩を殴ったと言われているカラオケリモコンを使って曲を入れましたがな。入れたのは「ラバウル海軍航空隊」それを直立不動で歌いましたぞ。
♪〜海軍精神燃え立つ闘魂〜轟くその名ラバウル航空隊〜♪
 あ〜緊張した(汗)。

 そうしたらこのニュースだ。
《“ゼロ戦”が県営名古屋空港へ降り立つ》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00004931-cbcv-soci
 おおおおお、ゼロ戦が東海の空を飛んだのじゃぁぁぁぁ。この見事な飛行をご覧くだされ。この洗練されたフォルムはいかばかりであろうか。ワシャが日本人ではなくとも、この機能美は高く評価していただろう。ま、コテコテの日本人ですが。
 行きたかったなぁ。肉眼でゼロ戦の飛行を見たかった。地元のイベントに顔を出している場合ではなかったぞよ。

《茨城・霞ケ浦上空を「零戦」が旋回》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171125-00000536-san-soci
 霞ケ浦とは!予科練じゃ〜!!
♪〜今日も飛ぶ跳ぶ〜霞ケ浦にゃ〜♪

 ワシャは飛行機嫌いだが、戦闘機は好きだ。ゼロ戦は乗れるものなら乗ってみたい。戦時中に年頃だったなら絶対に予科練の試験を受けていた。昔から騎馬戦は得意だったし(なんのこっちゃ)、高校の時にはオートバイにも乗っていた。学生時代はダートトライアルという車のレースにもはまっていた。だからグラマンとの戦闘でも多少はお国のお役に立てたのではないかと思う。
 その結果、どこかの空で撃ち落されて戦死していただろうなぁ。椰子の木陰で朽ち果てていたかもしれない。

 ゼロ戦は 格好いいけれど哀れ 血沸き肉躍れども やがて悲しい。