2018-06-07から1日間の記事一覧

かの椅子によりて物かき此床に入りて又ふす日毎夜毎に

哲学者西田幾太郎、59歳の歌である。この歌の存在は、西田幾太郎の研究で知られる上田閉照(しずてる)さんの『言葉』(岩波現代文庫)で知った。その中で上田さんはこう言っている。 《西田は毎日毎日、学問をし、日日論文を書きつづけます。それは西田にとって…