能の演目に「飛雲」(ひうん)というものがある。割りに短い能で、物語もそれほど複雑ではない。こんな話である。 舞台は信州木曽路、山中に秋が深まっている。そんな山路を三熊野(みくまの)権現社の山伏が連れ立って道を急いでいる。日も暮れかかり紅葉の…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。