読書遍歴(続き)その2

(上から読んでね)
 そして読書にターボが掛かるのは2004年になってからだ。日垣隆さんの「朝までセミナー」に参加して影響をモロに受けた。
《どうやらプロでも「1カ月で100冊」がトップ集団であることがわかってきました。追いつける可能性だけは手放したくなかったので、それを自分に課しました。》という言葉に触れて、阿呆は「ワシャも月に100冊読んじゃるわい!」と月に吠えたのだった。プロでもないのに、何で100冊なのかいまだによく解らないが、阿呆がそう思い込んでしまったのだから仕方がない。それから4年、いろいろな読書法を駆使してなんとかこなせるようになったと思ったらば……
 日垣さんの新刊『ラクをしないと成果は出ない』(大和書房)にこうあった。
《ところで「もう若くはない」という人は、一日五冊、読むべきです。》
 そして、勝間和代『効率が10倍アップする新・知的生産術』(ダイヤモンド社)にはこうある。
《私は月に10万〜15万程度本を買いますので、それでようやく実になる本が月に10〜20冊手に入るという計算になります。》
 ついでに、佐藤優『情報力』(イースト・プレス)にはこう書いてあった。
《(ビジネスパーソンが)年間にたった五十冊では話になりません。確実にその十倍くらいは処理しなければならない。結果的に多くの本を速読せざるを得ません。》

 この日記を書き終ったので、気晴らしに本屋に出掛けた。お三方の「喝」が効いたんでしょうね。環境の本を中心に13冊を選んでレジカウンターの列に並んでいたら、あ〜ら偶然、冒頭のKさんも時代小説を何冊か抱えて並んでおられるではあ〜りませんか。お互いの獲物を確認しつつニンマリと笑いあったのでありました。