今朝の朝日新聞に美浜町長のぼやきが載っていた。この中に本音があった。
「私は『美浜市』がいいと思ったが、市庁舎も名前も美浜では南知多の住民が了承しない。『南知多市』では、南知多の編入合併を主張していた美浜の町議会が納得しない・・・」
やっぱりね。こういったことのブレーキになるのは、必ずといっていいほど「痴呆議会」の議員だ。大所高所に立った政治的な判断が田舎の小金持ちのおっさんたちにできるわけがない。事実、できなかった。
美浜町長のプロフィールが掲載されていた。この御仁、「知多三河山頭火の会事務局長」という肩書きも持っておられるではないか。
「逢うて菜の花わかれて菜の花ざかり」
「杉菜そよぐも春はまだ寒い風」
「風のなか野糞する草の青々」
これは山頭火が昭和14年に三河知多を旅したときに吟じた句である。う〜む、自由律のいい句だ。
山頭火を愛してやまない事務局長さん、なんでもう少し日本語を大切に思わなかったんだろう。山頭火が愛でた知多の風景を、横文字にしていいかどうか、そんな判断もつきかねるほど痴呆議員の圧力が強かったということか。