大魔女降臨

 午前5時、腰の痛みで目を覚ます。痛いには痛いが、動けないというほどでもない。寝室から階下に降りて、書庫(物置ともいう)のパソコンの前に座った。そして、朝刊を見ながら以下の文章を打ち始めた。
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運不運
 今朝の朝日新聞政治面に野田消費者相の記事が写真付きで出ている。2005年、小泉内閣の「郵政民営化法案」に急先鋒として叛旗を翻し、その結果、自民党から追い出されてしまった。あの頃、衆議院のもっとも左よりの席に座らされて不安そうではあったけれども、さっぱりとしたいい顔をしていた。
 それが、岐阜1区の公認争いで佐藤ゆかり……
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 ここまで書いて喉が乾いているのに気が付いた。何か冷たいものでもと思い、書庫を出てキッチンに向かう途中の廊下でのことだ。
 背後から突然魔女に襲われた。昨日、小魔女に襲われていたので油断をしていた。その不意をつかれて大魔女の一撃をくらった。腰に激痛が走り、目から無数の☆が飛び、その場に倒れてしまった。
 ワシャはぎっくり腰についてはかなりのオーソリティである。学生時代から何回も、ある時なんか、海上のサーフボードの上でぎっくり腰をやって死にかけたこともあった。しかし、その数ある経験の中でも今回のぎっくりは一番強烈だった。廊下でそのまま動けなくなって、一時は救急車の搬送を頼もうかという話にまでなった。
「それだけは止めてくれ」と廊下に頬をつけたまま懇願して、以前、病院からもらった鎮痛薬を服用して、家人に頼んで病院に走った。それが午前10時。病院ではめちゃめちゃ痛い注射を尾骨の上あたりに一発かまされましたがな。ちょこっと泣いてしまったぞなもし。注射のお蔭で少し楽になったので、30分ほどベッドで安静にしてから診療室を出た。ロビーで会計待ちの時間を利用して職場に連絡を入れる。実は今日、社外取締役に頼まれた書類を提出しなければならなかった。部下にワシャのパソコンにある書類を、自宅に送付しておくように指示を出し、ほっとして家に帰ったというようなわけじゃ。
 病院では面白いことがあったのだが、それはまた後日に譲ることにして、そろそろ横にならないと腰が悲鳴をあげ出している。
 そんなわけで、今朝、書きかけた「運不運」という日記はどーでもいいでしょうけど、また書くことにします。
 土、日曜と様子をみて、月曜日には再度病院に行きます。北京五輪など見たくもないので軽い夕食をとって横になろうと思います。やれやれ。