人事異動疲喜こもごも

 4月は人事異動の季節でもある。凸凹商事でも400人近い社員の異動があった。それぞれ悲喜こもごも(タイトルは「悲」ではなく「疲れ」を使いました。そんな感じでしょ)ではあろうが、ワシャの体験した人事異動に比べればまだまだ(笑)。それはさて置き・・・。

 新年度になって、凸凹本社内の知り合いの顔はぐるっと見て回った。タイミングよく声を掛けられる社員には「がんばれよ~」と激励する。業務中で席に座っている異動者・昇格者には、邪魔をしてもいけないので、カウンター越しに表情などを見て、顔色が良さそうならそのまま通る過ぎる。出先もいくつか回った。まぁ押し並べて、人事に若干の不満のある社員もいるけれど、心機一転、新たなポジションで頑張ろうという気がみなぎっていてホッとした。

 関係数社が合同で立ち上げた事務所にも行ってきた。そこにはかつてワシャの部下だった人間が異動している。新年度のご挨拶がてら顔を出すと、歓迎してくれたのでありがたかった。そこではワシャの部下は№2なのだが、その事務所のトップの個室に案内してくれた。ワシャは固辞したんですよ。昔の部下の元気な姿が見られれば、それでいいんですから。事務所のドアのところでちょいと顔を見て、二言三言話ができれば充分だった。でもね「ぜひ」と言われたので、厚かましくも個室に通されソファーに座ったのだった。

 そこでかつての部下と雑談をしていると、事務所のトップが入ってきたのである。ワシャは立ち上がって、不在中に入室してしまった非礼を詫びた。

 しかしどうも打ち合わせができていたようで、トップはニコニコしながらごく自然にソファーに着く。

 そこで名刺交換をしたんだけれど、トップは「ワルシャワさんは初めてではないんですよ」と言うではないか。残念ながらワシャのほうは名詞のお名前を見ても、ちょっと記憶にない。

「すいません、どちらでお会いしていましたっけ?」と尋ねると、こんなことを話してくれた。

「昔、凸凹商事で関係5社の中堅社員の研修会を開催しました。その時、一番最初の社長講話、これがとても退屈だったんですが、その次に講義を担当していただいたのがワルシャワさんでした。たしか企画の課長さんでした。2時間くらいでしたか、この講義がおもしろくてとても印象に残りました」

 いや~お恥ずかしい。凸凹で防災部門、環境部門と渡り歩いて、当時の副社長に見込まれて企画部門への配属となった。そこでの初っ端の仕事が関連5社の中堅社員研修の講師だった。2時間ほど何かくっ喋れ(くっちゃべれ)というオーダーだったので、いろいろネタを仕込んで笑いあり涙ありの2時間ドラマを構成しましたがな。

 まぁなんといっても、東京の日垣塾(作家の日垣隆さん主催のセミナー)や名古屋の呉塾(評論家の呉智英さん主催の勉強会)などに足しげく通っていたので、人前で話すこと、プレゼンテーションについては自身を持っていた。それに趣味が落語ですからね(笑)。

 その時の講義を覚えていてくれたとは。ありがたいことだ。この時の研修に参加した各社社員がいまちょうど社の中枢を担う年頃になっていて、各社を訪問すると「あの時の講師のワルシャワさん」と言われると嬉しいものです。

 そんなことがあったものですから、昨日の夜の晩酌は美味かったですぞ(笑)。