小難しい国の話はしません。東海地方にある某自治体の話をします。
某市、他の自治体と比べると財政力はかなり良好で裕福な自治体と言える。そりゃ東海地方だからトヨタの恩恵をモロに受けているしね。それに気候も温暖で物なりもいい。今日をご覧なさいな。千葉県では大雪警報が発令されている。日本海側、東北、北海道では豪雪で投票にも行けない有様だ。
それがどうです。東海地方はカラカラの青天が広がっている。東三河で渇水の心配はあるけれど、木曽川水系はまったく心配がない。矢作川水系はダムの貯水量がやや減ってきているが、今のところはなんとか保っている。
昔から静岡、愛知というあたりは地勢的に恵まれているということで、これは素直に感謝したい。
某市、十数年前にさかのぼる。老朽化した本庁舎(昭和41年建年)と設備が古くなった市民会館(昭和47年建年)をどうするかという議論が市長以下幹部職員の中で活発に行われた。ここで緊縮財政派と積極財政派の対立が起こった。緊縮派は「とにかく修繕でなんとかしよう」という主張だった。積極派は「この際、駅前の遊んでいる市有地に市役所、市民会館、図書館を併せた施設を造ろう」という大きな計画を提案した。
結果として派手なことを嫌った倹約好きのトップ(要はケチ)が緊縮派の意見を取り入れ「修繕しながら考えよう」ということになった。新庁舎、新市民会館は夢に消えた。
ケチな某市とは違って周辺の自治体では、庁舎のリニューアルが進んでいく。隣接市では10階建ての新庁舎が80億円でオープンした。時機もよかったのだろう。建設資材も安く、建設費を大幅に抑えることができ、無駄な市税を投入せずに済んでいる。
かたや某市、古い庁舎や市民会館の修繕で、どうだろう20憶ではきかない金額を支出した。しかし庁舎も市民会館も見すぼらしいままで現在に至っている。今また庁舎建設などの話が出ているらしいが、昨今の建設資材や人件費の高騰により、隣接市と同じ建物が200億かかるとも噂されている。それに市民会館を足してご覧なさいよ。300億とかの話になってくる。
なにごとも「早し善し」である。遅きに失するのは「悪し」なのだ。その新庁舎にしてもケチ臭い議論が展開していると聞いている。腹を張る時には、しっかりと腹を張る。緊縮財政派(ケチ)など目先の損得しか考えていない。百年の大計に立って物事を考えるべし。それがよい街を創る原点と言っていい。