アンフォーレ落語会

 昨日、JR安城駅前の図書館で落語会があった。落語家は桂鷹治(二つ目)、春風亭昇りん(二つ目)、桂伸球(前座)の3人。去年は真打の三遊亭萬橘がいたから、今年はやや格落ち感が否めない。やはりひとりは真打がほしい。

 この落語会、今回で10回を数える。10回か・・・時の過ぎるのは早いね。

 ワシャの記憶では最初の落語会は平成28年だった。当時の館長が落語好きで、168回を重ねる安城落語会の常連だった瀧川鯉昇師匠に少ない出演料で掛け合って、むりやり図書館の会議室で落語をしてもらった。これね。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20160314/1457909244

 この時、鯉昇師匠が連れてきた前座が鷹治だった。以降、鷹治が仕切り役としてコロナの中断をはさんで10回までこぎつけた。

 まぁ出演料が安いから、なかなか真打は呼べないか。物価も上がっているんだから予算を増やせよ。

 そんなことで、開口一番は前座の伸球がご機嫌をうかがう。ネタは前座噺の「牛ほめ」。ううむ、おそらくワシャが高座へ上がったほうが笑いが取れるかも(笑)。今後の精進に期待したい。

 次に鷹治が「目薬」を掛ける。字の読めない夫婦が「めじり」を「女じり」と読み間違えてカミさんの尻に眼薬を塗るという話。鷹治、巧くなってきてはいる。しかしカミさんに色っぽさが醸されていない。もう少しだ。

 前半のトリを昇りんがつとめる。春風亭昇太の8番目の弟子だそうな。テレビの「笑点」で山田隆夫とともにヅラやパネルを運ぶところでときどき見かける二つ目である。34歳ということで若い。だからあまり期待はしていなかったが、これが面白かった。新作落語の「正しい日本語」というのを掛けてきた。物語は自分の出身地でもある山形から東京に移ってきた夫婦が登場する。夫はアナウンサー学校に入るのだが、山形弁が出てしまう。講師から「1週間、山形弁を使わないように」と言われ自宅に帰る。ところが妻がバリバリの山形弁。その夫婦の山形弁でのやり取りが面白い。

 中入り後、続けて昇りん。噺は古典の「禁酒番屋」。見事に酒飲みの侍と出入商人のやり取りを演じ分け好感が持てた。酒の飲み方とか、まだまだ上手の域には達していないが、これから育っていく可能性を感じた。あるいは鷹治よりも上をいくかも。

 そしてトリは鷹治。ここで大ネタの「阿武松」を掛けてきた。相撲の噺ですね。鷹治、体型もでっぷりしているので相撲取りの感じは伝わってくる。まぁ全体としては及第点と言っていい。ただ、今ちょうど初場所をやっている最中なので、もう少しマクラで初場所ネタを展開してもよかった。このあたりはマジメな鷹治なので、古典からはみ出せない。「尾車」、「武隈」、「錣山」など現代まで伝わっている名跡が登場してくる。そいつをマクラで使わない手はない。たとえば・・・

「皆さん、大相撲見られますか。あまり上手くない解説の琴風さんが出てきますよね。あの方、尾車親方だったんですよ」とか言いながら、噺の中に登場する「尾車」につないでいく。こうすると客の中で噺がつながるのだ。がんばれ~、鷹治。