この日記で「49日議員」なる人物を何度か紹介した。議員を何期もやっているのだが、議会の公式な会議しか市役所に出てこない。視察とかにも一切参加することなく、年に1度の一般質問では毎回似たような内容のことをしゃべって、はい、お終い。
ワシャが数えたところでは、年間49日しか市役所に来なかった。ゆえにその名を贈呈した。
そうしらたね、また楽しい議員が現われた(笑)。名付けて「ワークライフバランス議員」。議員の名誉のために、どこの自治体であるかは明言しないが、どこかの市役所で実際に起きた話である。
この議員、2人の子供をもっている。もちろん他にも子育てをしている議員はいるが、この議員ほど声高に子育てを主張するのも珍しいのでピックアップしてみた。「ワークライフバランス議員」ではちょっと記載が長いので今後は「ワラバラ議員」としたい。
さて、このワラバラ議員、シングルマザーである。子供がまだ小学生か幼稚園くらいなのだろう。手は掛かる時期ではある。しかし両親の家に近いところに住んでいるから、そちらの支援も期待して、議員になったんじゃないの?
ワラバラ議員が、市役所の担当部長の座っている窓口にねじ込んで、こう喚いたという。
「市役所が偉そうに働き方改革だのワークライフバランスだのと言うんじゃないわよ!」
要は、ワラバラ議員が議会の一般質問を出したのだが、8日経過しても答弁案が示されなかった。9日目に届いたようだが、それは開会日の前日だった。そのことに怒り狂っている。
「私が完璧な質問を出したのに」と吠える。う~ん、市議会議員の初回原稿で「完璧な質問」なんて出せないよね。執行部側とのやりとりを何度かして、徐々に仕上げていくものですね。だから、あまり「完璧」なんていう単語は使わない方がいい(笑)。
確かに、凡庸な市議会議員が出す一般質問なんて大した内容のものはほぼない。適当に答えるしかないのだが、その適当答弁に9日もかけるというのも行政側の怠慢といえる。
いくら細かい上司や副市長がいるとしても、ちょっと時間をかけ過ぎだろう。そこについてはワラバラ議員に若干の同情をしてもいい。それでも、市役所の窓口で大騒ぎをしてはいけないよ。
続ける。
「わたし、お母さんなんですけど。子供2人の世話があるんですよ」と、ワラバラ議員は主張する。
ううむ、お母さんなんだけど、800万円もの報酬をもらっているわけだから、優先順位というものを考えたほうがいい。普通のお母さんたちは、子育てが重要で、子供を優先するから、議員になろうなんて思わないよ。子供に対するしっかりとした支援体制もつくらずに議員になってはいけない。
きっちり言っておきたい。議員というものは国会議員であろうと市会議員であろうと真剣に仕事をしようとするならば、すべてのものを犠牲にするくらいの覚悟が必要だ。子育ては大切だ。だからそれを優先させるならさっさと議員など辞めてしまえ!
前述した49日議員は、年に49日しか登庁しないけれど、それ以外に何もしていないから一応議員活動を優先していると言える。しかし子育てを理由にして、公式な会議に遅刻、早退、無断欠席などは、社会人としての根本を誤っている。そのことを注意すると「パワハラだわ!」と開き直る。困ったものですな。
続けますね。
子供を寝かせつけたお母さん議員は怒り狂う。
「子供を寝かせたけど、私だって眠たいわ。今から仕事またやんなきゃいけないの私?ほんとイラつく」
答弁案を議員に渡す時期が遅い執行部の責任は大きい。しかし、議員である以上、議員の仕事がある以上、寝る間も惜しんで一般質問に向かう姿勢は欲しい。
この女性議員、高市首相を尊敬しているようだが、だったら高市さんを見習って働いてもいいんじゃないのかニャ?
週明けに一般質問があるという。だったら土日で一般質問の答弁案について検討し、再質問を考えればいいのでは?
それに対してワラバラ議員は「土日も朝から夜まで仕事埋まってる」と言っている。この時期に土日に議員を終日拘束するような仕事があるのだろうか?一般質問ですら朝の9時過ぎから夕方までで、その他の時間は議員の好きに使える。
早朝ラジオ体操で午前5時から、夜の地元町内の会合まで行事が入っていたとしても、再質問の検討をする時間などいくらでもある。
「市の回答を受けてさらに私の意見を文面化し、パワポ作ったり、やること山積み」とワラバラ議員は言うが、この人の出番は一般質問の2日目の午後だったから、議長の許可を取ってパソコンの議場内持ち込みをすればいい。そうすれば他議員の一般質問の間、1日半にわたって堂々と議場で仕事ができる。パソコンの持ち込みに抵抗があるなら、紙に打ち出して、それを推敲すればいいだけのこと。実際にそうやって仕事をしていた議員をワシャは知っているよ(笑)。
とにもかくにも、テメエの置かれた状況を愚痴ってばかり、人のせいにして怒ってばかりというのは不様だ。甘えているんじゃない。どんな状況でもきっりちと仕事を仕上げるのがプロというもので、800万円もの報酬を得ている限り、間違いなくプロであり、プロは言い訳してはいけない。
一部、執行部ののろまさにも問題があるが、それはまた別の機会に取っておく。