大相撲九州場所

 好角家ワルシャワとしては、このニュースが気になった。

《「退出させろ」「如何なものか」大相撲、観客の残念な行為にファン困惑 批判相次ぐ》

https://news.yahoo.co.jp/articles/77c4783e73e1bd10e9292dc58bf739f27424d4e6

 記事の主張は、「指笛を吹いり野次ったりする客がいるが、Xでも『追い出せ』『指笛やめろ』という批判の声が上がっている。同じ相撲ファンを不快にさせない観戦マナーというものを意識するのがよさそうだ」というもの。

 ワシャは、この優等生じみた「ABEMATIMES」の主張には真っ向から反対だ。

 いいかい、相撲ってのはセレブの娯楽じゃないんだよ。江戸の昔から庶民が土俵を囲んで力士を応援して盛り上げてきた。野次も飛ばせば座布団も飛ばす。それが相撲観戦の原点である。

 ワシャの手元に『摂津名所図会』の「難波新地の大相撲興行の図」ってのがあるんだけど、土俵の周辺は庶民でごった返しているわさ。罵声も出れば、悲鳴も出たかもしれないほどの大賑わいの絵となっている。

 最近の大相撲でも横綱が食われると座布団が飛び交う。人気力士が登場すれば声援が起きる。下手な勝ち方をするとブーイングまでは起きないが白けた雰囲気が観客席を包む。それでいいのだ。砂かぶりや上等の升席客はセレブだから上品にしていればよろし。

 しかし安い席に犇めいているのは庶民なのだ。庶民が相撲を楽しむのにセレブのアナウンサーや記者が偉そうなことを言うんじゃない。「X」をつかってクレームを付けるなど卑怯も卑怯。会場にいて、オマエが不快に思ったならそこで声を上げんかい!

 少なくともテレビ桟敷で観戦している貧乏相撲ファンのワシャには気にならなかった。さらに言えば、そういった音がいろいろと放送の中に侵入することで、臨場感が出るという側面もある。

 会場にいて、指笛が耳障りなら、現場で「指笛、うるせえぞ!」と直接言えばいい。ワシャも何度か名古屋場所に足を運んで、かなり後ろの升席から声を掛けたものである。関取の名前を間違えて掛けてしまった時には、周辺の見知らぬ客から指摘され、「すいませ~ん」と大声で謝ったら、爆笑を取ったものである。大相撲はそういう楽しい雰囲気でいいんじゃないのかな。とにかく「X」でクレームをつけるようなものではないことは確かだ。

 さて、大相撲九日目。全勝の大乃国がトップを走る。追っているのが関脇安青錦、草野改め義ノ富士も2敗で食らいついている。藤ノ川も小兵ながら鋭い相撲で2敗をキープ。十両では朝乃山が6勝2敗と健闘をしている。

 格闘技の中でも、相撲ほど分かりやすく、醍醐味があって、感動的なものはないだろう。とくにワシャは気が短いので、だらだら続ける格闘技は観られない。長くても2~3分、早ければ1~2秒で決着のつく相撲が好きである。

 後半戦に向けて楽しみだなぁ。