郷に入れば郷に従え

 ワシャは、凸凹商事で仕事をしている時、図書館業界との付き合いが結構ありましてね(笑)、だからいろいろな自治体で出している「子ども読書活動計画」なんてのを読むのが好きなんですよ。

 例えば、神田神保町のある「千代田区子ども読書活動推進計画」がこれ。

https://www.city.chiyoda.lg.jp/documents/6761/keikaku4.pdf

 なにしろ世界有数の古書店街がある自治体ですからね。表紙にある《~「本の街」千代田で暮らす子どもたちへ~》というキャッチがいい。計画自体はオーソドックスな仕上がりとなっているんだが、キャッチも含めて子供たちの読書活動の指針をきちんと示している。「子ども読書」はそれほど奇を衒う必要もないし時流に乗っていかなくていい。ちなみにワシャの言葉として書く時は「子供」と書く。だから左翼用語の「子ども」と混在するけどご寛恕くだされ。

 でもね、この計画には受け狙いなのか「はじめに」が2つあるんですよ(笑)。表紙を開いて次のページに区長が写真入りで登場している。「はじめに」と題し、いろいろなことを書いている。内容はどうでもいい。問題はその次のページだ。そこにも「はじめに」と題し、教育委員会の文章が掲載してあった。「はじめに」の次は「次に」でしょう(笑)。まあいいや。

 でね、「はじめに」の「はじめ」のほうは大したことは書いていないんだけど、「はじめに」の「次」のほうにはいいことが書いてある。

《読書を通じて、多様な価値観や異文化に触れ、自己表現力やコミュニケーション能力を育むことが期待されます》

 これは重要なことだ。「多様な価値観」や「異文化」に触れること。これが子供たちの脳の中に新たな世界を展開させる有効な手段と言っていい。能の中をイメージを確認するために、新たなことに取り組んでもいいし、まだ見ぬ世界に旅立つことも己を育てるためには大切な体験となる。

 もうひとつの計画を見てみよう。

川口市子ども読書活動推進計画」

https://www.kawaguchi-lib.jp/pdf/kawagutikodomo2021.pdf

 これもオーソドックスなつくりになっている。でね、最近、外国人問題が喧しい川口のことなので、外国人居住者の子供に関する記述があるのかと思いきや、この計画を見る限り外国人の子供についての記載はなかった。過去の計画も見なければ具体的にモノが言えないけれど、クルド人支那人を中心に外国人住民の多い自治体にしては、その部分だけがきれいに抜けている。これでいい。もっとも外国人によって苦しめられている自治体の図書館には、直面する問題がしっかりと見えているのだろう。「子ども読書活動推進」において、外国人だからと優遇する必要などないのだ。

 ある自治体では「多様な子どもたちへの取組」ということで、「外国語を母語とする子どもたちの読書支援のため、洋書の整備をする」というようなことを言っているらしい。

 ちょっと待っておくんなせい。日本における幼年教育、小学校教育において、日本語の教育をするのが当たり前だ。「外国語が母語」ならば、さっさとお国に帰られよ。親が日本で働らかなければならないなら、子供だけ母語の国に帰して母語教育をさせればいい。

 日本に来て、日本の幼稚園・保育園、小学校に入学させたなら、それは日本の教育を受けさせるという決意のもとでそうしたのであるから、外国人子弟には日本語を学んでもらうことが最優先だ。

 とするなら、図書館でその外国人子弟が読むものは日本語で書かれた本、童話などでよく、図書館において言語の多様性などまったく必要がない。

 ワシャは本を買うのが趣味である。だからあちこちの書店、古本屋に顔を出す。最近は古本屋が減ってきて、その代わりブックオフのような店舗が増えてきたので、そちらへ足を運んでいる。

 平日の午後である。たまたま所用が早めに片付いたので、隣町の大きなブックオフに行った。そうしたらね、外国人だらけなのでびっくりしたのである。古書のコーナーは暇な日本人のジジイ(ワシャも含めて)が目立っていたが、併設されたオモチャコーナー、衣類コーナー、雑貨コーナーには外人ばかり、20組では収まるまい。子供連れもが多く、1階から3階まで外人だらけと言っていいかも。

 おお~い、子供たちは幼稚園や学校へは行っていないのか~い。何組もの外人親子連れは、若者の集団はそのすべてが母語で会話をしているのだ。ポルトガル語支那語タガログ語ベトナム語・・・英語はなかったけど。

 平日の日中に、20代から40代の健康そうな外人の男女、仕事はしていないのか?母語で大声で会話をしていたが、それで日本に溶け込むことができるのか?

 多文化共生などと左巻きどもはもっともらしく言っているが、そのブックオフは多文化強制だった。

 そして図書館サービスではないけれど、古書コーナーが全部ポルトガル語支那語タガログ語ベトナム語の書籍で埋まったら、ワシャは絶対に行かない。

 郷に入れば郷に従え。これしかない。日本で暮らすなら日本語をベースにして、もちろん図書館もこれでいいでしょ。