夕べ、書庫の政治の棚のあたりでゴソゴソやっていたら(何しとんねん!)、一冊の本が棚の奥から顔を出した。『私が総理大臣になったら』(角川書店)、平成14年の11月発行の本である。おそらくワシャが入手したのは平成15年のことだと思う。
内容はどういうものかと言うと、将来的に見込みのありそうな若手国会議員たちによる「総理になったら」というお題の作文集である。
登場する若手は29人。亡くなられた安倍晋三さんや中川昭一さんも登場している。また政界を退いた荒井広幸氏、石原伸晃氏、塩崎恭久氏、渡辺喜美氏、落選中の下村博文氏、知事に転じた小池百合子氏、達増拓也氏、後藤田正純氏、山本一太氏、大村秀章氏。そして現職が17人で、その中には高市早苗氏、世耕弘成氏、河野太郎氏(笑)などもいる。
おおおお、石破茂氏もいるではないか!
ううむ、29人の中で首相になったのは、安倍さんと石破ニゲルさんの2人だけで、菅義偉氏も岸田文雄氏も名前がない。そういった意味でいえばゲル首相は大したものだ(ペッ)。
23年前の若きゲル首相の発言を見てみよう。おっと、作文の冒頭にお得意の「国が君のために何をしてくれるかを聞き給うな。君が国のために何ができるかを聞き給え」を出してくるなんざ、四半世紀、責任からニゲル姿勢は変わっておられませんね。その後、それでも政策的なことを語るのかと期待していたが「選挙が近くなると一日に六百カ所を訪問した」という自慢話が始まる。おいおい、そんな地元の話はどうでもよくて、「総理になったら」というテーマで政策を語らんかい(怒)。
でもこの話もマヌケ話なのでちょいと触れておきますとね、こう言っているんです。
「時として週末は1日600カ所を訪ねる。1カ所平均1分、10時間。やろうと思えばできる」
できないって。1時間で60カ所である。現場で1分というのはありかもしれないが、そこから次の場所までワープでもするのか?おまえは超能力者か?できもしない話を滔々と書いて、やっぱりこいつ言うだけの阿呆だね。
作文の末尾で、総理大臣になったら「官僚に対して確固たる方向性を示す」と言っている。バカ言え。今、オマエは官僚に鼻っ面を掴まれて引きずり回されているだけじゃん。さっさと総理大臣なぞ辞めてしまえ。それが国益だ。
久々に読んでいて、そんなことを、思ったのでした。
蛇足でもう1つ。立憲共産党はこの国のかたちを壊そうと躍起になっている。
《子どもの姓は「結婚時に決定」立憲民主党が選択的夫婦別姓で一転、法制審案を“丸呑み”した法案要綱を了承》
https://news.yahoo.co.jp/articles/9674a49763f6f6a388264d19f2f7ec67005af239
「法制審案を“丸呑み”」って言ってもさ、1996年にまとめた案でっせ(笑)。何十年前の話ですか?
立憲共産党の「選択的夫婦別姓案の概要」は、《結婚した夫婦は夫か妻の姓に統一するか、各自が結婚前の姓を使用するかを選択できるようにしたうえで、別姓の夫婦に生まれる子どもの姓は結婚時に決定し、兄弟姉妹の姓は統一する》って、面倒くさい概要でんな(笑)。そんなら今のまんまでいいやんケ。30年前と違って、旧姓使用はとても緩やかになってきてまっせ。学術論文も旧姓でオッケイでんがな。
立憲の関西のオバハンが「覚悟の表れ」と言っているらしいが、「国を壊す覚悟の表れ」など要りまへん。さっさと参議院選で大惨敗しておくれやす。