地球温暖化の愚

 武田邦彦先生の大村知事評を書こうと思っていたんだが、こっちのほうがあまりにもばかばかしいので先に取り上げたい。

《想定以上に早い地球温暖化、科学者らが理由を解明 新研究》

https://news.yahoo.co.jp/articles/ffc06ba61f6bec41c4f77c518c963d3a4a25b266

 記事ののっけに《世界の平均気温が観測史上最高を記録し、海水温は急上昇》と書いている。「観測史上」というのは地球の歴史の上ではついさっきのことであり、そのレベルで「史上最高」と言われてもねぇ。ま、いいや。それに続けて《科学者らはその正確な理由の究明を急いでいる》と書く。そりゃそうだわね、科学者が事象の探求をするそれは正しい。急いでいるかどうかは知らないがとにかく今研究の途上にあるということだろう。

 ところが次の段に入って「理由は分かっている」と記者は言い出す。おいおい、究明中ではなかったんかいな?ここがこの記者のマヌケなところなだが「理由は分かっているんだ」と睨んだ後に「主なものは化石燃料の燃焼とエルニーニョ現象に伴う地球規模での温暖化だ」と花道で大見得を切る。

「究明中」なのに「理由が分かった」にも関わらず、それに続ける文章がこれだ。《しかしそれらだけでは、これまでにない急速な気温上昇の説明がつかない。》

 大丈夫か、この記事を書いたCNNの記者は。結果、「究明中」、「理由は分かった」、「説明はつかない」って、二転三転しているなぁ。

 記者は「サイエンス」に掲載された新たな論文を読んで「この謎を解くための鍵を突き止めた」と、四転目をする。それは「空に浮かぶ雲」なんだとさ。

海面・地表近くに発生する白い雲が減少したので、白くない海面や地表が太陽エネルギーを吸収して温度が上昇すると解説をする。

 この現象、白い色をした下層の雲の減少で、地球が「黒っぽくなる」ことを「アルベド」と呼ぶんだそうな。

 地球上に白い雲が発生しないから太陽光が直接地球を温めて、それが温暖化を招いている、と言いたいのは分かった。でもね、そんなことよりも太陽本体の活動が活発化すれば、地球に雲が湧こうが湧くまいが、大した問題ではないんじゃないの?

 それこそ人間が人間がCO2を出そうが出すまいが、そんな些末なことは太陽活動という宇宙の神秘から考えれば、まったく問題にもならないことである。そもそも「CO2の排出が地球温暖化の主たる要因だ」と言い切れる化学的な論証はまったくされていないのが現状。いわんや太陽の動向などにおいてをや。

 つまりワシャが何が言いたいのかというと、地震屋が偉そうに唱えていた「地震予知」もそうだし、環境活動家が喚いていた「地球温暖化」も単なる利権だったことが明白になっている。

 小さな惑星が暖かくなったり寒くなったりする些末なことも含めて、すべてが宇宙の神秘なのである。大いなる太陽活動を脇に置いて、IPCCとか環境省とかが偉そうにモノを言ってんじゃねえよ。