三連勝

 まずは大相撲の琴桜優勝である。善哉善哉。今場所は事桜、豊昇龍の両大関が頑張った。13勝1敗同士による千秋楽結びの一番というのはなかなかできるものではない。相撲自体は豊昇龍が足を滑らせて呆気ないものとなったが、まあそれも琴桜が万全だったと解釈しよう。見事な優勝だった。これが一勝目。

 大相撲でちょっと苦言を呈しておくと、新大関の大の里がやや不甲斐なかった。序盤で阿炎に負け、中盤早々で若隆景に敗れてしまう。10日目以降は2勝4敗で、結果としてクンロク(9勝6敗)大関になった。この呼称は大関にとって不名誉なもので、なんとか初場所に向けて師匠ともども立て直しをはかってもらいたい。

 良かったところは若元春、若隆景の兄弟関取がそろって10勝5敗の好成績。土俵を沸かせる大栄翔、熱海富士、翔猿が勝ち越しをした。阿炎、豪ノ山が11勝4敗と大健闘をしたことも初場所への期待となる。尊富士は幕尻で10勝5敗、これはもう少し勝てたのではないかと思う。もう2つは勝てたはず。来場所に期待だ。

 

 さて2つ目の勝ちは、名古屋市長選である。自民、立憲、国民、公明、さらには大村知事まで乗っかった大連合が推す大塚耕平氏に対し、国政で3議席しかない日本保守党が推薦する広沢一郎氏が挑んだ。

 大塚事務所には「石破茂」「野田佳彦」「玉木雄一郎」「大村チン」など錚々たるというか、惨憺たるメンバーの「為書き」がずらっと並んでいる。それに比べて広沢事務所の壁はすっきりしたもので「肥溜め書き」などは見えない。

 前々から感じていたんだけど、候補者の事務所に貼り出す「肥溜め書き」、10年前に三河の某市で市長選があったんだけど、片方の陣営には壁面に100枚以上の議員、首長などの「肥溜め書き」が並んだのだが、見事に大敗北だった。応援演説には石破茂河野太郎がやってきたが、あれが祟ったのかなぁ(笑)。あえて「肥溜め書き」と言わせてもらうけれど、あんなもの屁のツッパリにもなりはしない。結局、ゴミになるだけだった。いい加減に昭和の選挙は止めたほうがいい。

 

 3つ目の勝利は愛知県知立市の市長選である。現市長の推薦を受けた女性市議会議員と現職の男性県議会議員の一騎打ちだった。これはある意味、現市長と県議との因縁の対決という戦いで、辛うじて市長派の女性候補が13,698票を得、その差1,487票で逃げ切った。女性候補は自民、立憲、国民、公明の推薦を得ていたが、名古屋市長選を見ても、この旧態依然としたムジナどもの支援というものでは苦戦やむなしというのが現実のようだ。

 これは噂の域をでないが、県議は従前から評判があまり芳しくなかった。これに女性候補は救われたかたちだ。女性候補の対抗として国民民主党あたりが適当な人物を充てていれば危なかったかもしれない。

 とはいえ、知立市の大型スーパーで街宣をやっていた女性候補に遭遇し、ワシャは車の窓を開けて「がんばれ!」と声をかけていたし、その候補を応援している人がワシャの友人でもあるので、結果としては善哉善哉3連勝。