相撲は楽し

 昨日から大相撲九州場所が始まった。

 いくつも言いたいことがあるんだけど、まずは立行司が42代の式守伊之助になったこと。これはうれしいね。ワシャ的には木村容堂のほうが馴染みがあるんだけど、なにしろこの行司さん、土俵上で格好いい。前に土俵上で突っ立ったままで差し違いの多かった人もいたけれど、この人はぐっと膝を割って目線を土俵に近づけ勝負を見極める。表情もいいんですよ。この写真をご覧ください。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080101037&g=spo

 ニュース自体は2カ月半も前のものなんですが、ニュースに添付してある42代伊之助の勇姿を見ていただければと思います。

 そして次は尊富士のこと。十両優勝をして幕内に返り咲いた。その初日、幕内の2番目に登場。土俵入りが終わってすぐ取組ってなかなか忙しい。でも、前頭16枚目という下位だから仕方ないね。だけど、多くの相撲ファンは尊富士が戻ってきてくれて大喜びだ。なにせ尊富士、土俵姿が格好いい。いいですか、まわし以外は一切身に着けていない。どこぞの横綱は全身に8か所も包帯を巻いて、まるでミイラ男のような姿で土俵に上がっている。まぁ上がるといってもなん場所か休場してたまに上がる程度ですがね。しかし、そのミイラ横綱と比べて尊富士の美学は素晴らしい。これぞ相撲取りである。

 反対に潔くないのがミイラ男の照ノ富士だ。体調が悪いので包帯を巻く、サポーターをつける、それは否定しない。相撲取りには怪我がつきものと言ってもいいからね。でも、休場ばかりするというのはいただけない。横綱在位20場所で12回の休場というのはいかがなものか。

 師匠の伊勢ヶ濱親方は「巡業でひざを痛めたのが原因として1番大きい。血糖値も下がらなくて体重も10キロ以上落ちている」と話し、ひざのけがと持病の糖尿病が休場の理由だと説明しているが、これはもう最強の横綱ではなく、病弱な力士でしかない。とくに休場しても番付が下がらない横綱は、横綱の矜持として「不甲斐ない姿を見せるなら引退」。これでいい。稀勢の里のすっぱりとした辞め方、千代の富士の「体力の限界!」発言での引退。格好よかったねぇ。

 そもそも土俵に出て来られないんじゃ、ドラマすら作れない。さっさと引退すべきだと思う。相撲の美学を貫いてくれ。

 でもね、九州場所、初日から大いに盛り上がっている。少なくとも休場ばかりの横綱はいらないね。

 さて、今日は二日目、もちろんライブでは見られないので録画しておきますが、尊富士と時疾風、翠富士と狼雅、遠藤と隆の勝、翔猿と美ノ海、宇良と霧島、大栄翔と若隆景、大の里と王鵬などなど楽しみな一番が目白押しです。相撲に興味のない人にはまったくどうでもいい話でした(笑)。