総裁選、泣き笑い

 下馬評では、小泉氏が強いようだ。若さ、見た目、血統と揃っているので他の追随を許さないのだろう。でもね、バカさ、造られた見た目、欲で連綿と継続してきた世襲に気がつかない自民党員、大騒ぎをする国民が恐い。

 そもそも、「知的レベルの低さで恥をかくのではないか」などと聴衆の面前で罵倒されて、いくら関東学院大学とはいえあの平然とした対応は極めて怪しい。

 少なくとも一国の総理になろうという野心をもった人物である。兵庫県知事ほどではないにしろ、自負心を持たずして国家の代表など務まるわけがない。

 ワシャくらいひねくれた人相観になると(笑)、あの質問の直後の小泉進次郎候補の表情の中に「待ってました」という予定調和が感じられた。

 これはあらかじめ仕込まれた質問だ。どんなにプライドのない人間でも、己を客観的に見られる人でも、「知的レベルが低い」と面罵されて、動揺しない政治家などいない。やつら「選良」というプライドで食っているところが多分にあるからね。

 例えば高僧の白隠禅師とか一休禅師クラスになれば別だろうが、そんな40歳をちょいと超えたくらいの若造が「おまえは頭悪い」と面罵されて表情を変えないなどということはありえない。

 おそらくチーム進次郎の知恵者が、前もってお調子者のジャーナリストに頼んでおいたというところが真相だろう。

《「知的レベルが低い」小泉進次郎氏に“爆弾質問”したジャーナリストを直撃…若きサラブレッドの綺麗すぎる返答には「気持ち悪い」と激辛》

https://news.yahoo.co.jp/articles/b5598de2ed6079bba65c4c9135312ce47f1ee0a1

《小泉氏の爽やかな回答に、X上では絶賛のコメントのほか、《進次郎の株を上げるための仕込みなんじゃないか》という「ヤラセ」を疑う声までも多数投稿される事態となった。》

「ヤラセ」です。記者の直撃取材を受けて、「自民党内ではあの質問に激怒している向きもある」と言いながら、「へっへっへ」と当該ジャーナリストは笑ったんだそうな。この「へっへっへ」が全てを物語っている。「裏工作があった」と言いたいが、それは言えない。いわゆる笑って誤魔化すというやつですね(笑)。

 てなことで、進次郎陣営の戦略は着々と進んでいる。しかし、日本の文化伝統である戸籍制度を破壊しようとする「夫婦別姓」を掲げている限り、このバカを自民党総裁にしてはいけない。

 でも、申し訳ないけれど100万いると言われている自民党員、少なくともワシャの周辺の例を見る限り、日本国の歴史、文化、伝統、日本の置かれている地勢上の問題、国際政治のバランスなど、不勉強で皆目知らない自民党員が多いからなぁ。テレビニュースの偏向報道はそのまま受け入れて、自民党本部から零れてくる情報にも素直に従っていく。そんな連中がまともに総裁を選べるだろうか?

 世界情勢は緊迫している。この状況を突破するには、12の選択肢の中では高市早苗氏しかあるまい。

 ここに来て、進次郎とか石破とか言っているようでは、国家を誤るぞ。まぁ自民党政権そのものがお粗末極まりないのだけれど。

 近々実施される総選挙対策のためだけの、お飾り神輿進次郎。すべてが衆議院議員の延命のためだけの設えと言っていい。自民党、一度下野したほうがいいんだが、野党も不甲斐ないからなぁ(泣)。