天災について

 いやはや昨日は忙しかった。今日もその余韻は残っているんだけれど、すでに朝方、。凸凹商事の大きな会議の質問の話が1件片付いた。やれやれ。午前10時からまた出かけなくてはいけないんだけど、雨が降っているからね。

 さて、今、日本の南をゆっくりとしたスピードで西に進む台風10号である。先週の予報では伊勢湾直撃コースだった。ところが週末になると台風の進路が大きく西に移っていった。紀伊半島に上陸かと思わせる進路図が示されたこともあったでしょ。そのうちに週が明けると10号は九州の南の海域まで達し、進路を急激に変えて九州直撃の様相を呈し始めている。

 当初の予想では、本日、伊勢湾直撃だった。だから今日予定があるんだけど、どうしようかと迷っていたが、特段、変更しようとは思わなかった。なぜって?そりゃ台風の進路などそう簡単に予想できないからである。気象庁の予想は見事に外れているでしょ。

 大気、気象の情況はいろいろな情報を得ることができる。気圧、気温、水温、天候、それらに含め衛星画像や、現場にいる船舶などからの情報も需要だ。これほどの情報収集体制が構築されているにも関わらず、台風の進路一つ予測できないのだから、まだまだ気象というのは発展途上と言っていい。

 それに比べて地震学である。細かい情報を得られる気象には大きく水を空けられている。だって、現状を把握する情報が微々たるものしかなく、過去の歴史にすがって「30年以内に地震が起こる」って駄法螺を吹くしか能がない。8月8日に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」という大仰な発表をしたけれど、そこじゃない場所でいくつか地震が起きただけで、「地震注意」をされた観光地は大きな赤字を出しただけというお粗末。

 残念ながら、現在の地震学では地震は絶対に予測できない。地中深くにどんな力がたまって、どう歪んで、どうエネルギーの発生があるかなどということは予知不可能だ。地震学者が「研究、研究」と予算獲得のために騒いでいても、ベースの科学的研究がまったく幼稚なレベルであることを国民は忘れてはいけない。

 そもそも地底100キロとかは、月よりも未知の世界で、月はいつでも見られるけれど、地底100キロを大きく俯瞰することなんぞできないでしょう。

 そういうことなのです。今回も「地震注意」で水や食料を買いに走った愚者(と言ってしまいますが)が多かったが、地震は日本列島ならばいつでもどこでも起きるものだと知ること。だから普段から水も食料も蓄えておくことに限る。

 天災は忘れた頃にやってくる。だから忘れない。今回の「地震注意」で水を買いに走った人は忘れちゃってたんでしょうね。