メモ

 夕べ、読書会。課題図書は、童門冬二『退(ひ)いて後(のち)の見事な人生』(祥伝社)で、江戸期以前のご隠居さんで活躍した8人の人生をまとめた1冊で帰宅が遅かった。現役を退(しりぞ)いた後(あと)、なにをしたらいいのか迷っている人にはお勧めの本かもしれない。

 登場するご隠居は「新井白石」、「黒田如水」、「徳川斉昭」、「古田織部」、「松平宗衍(むねのぶ)」、「松井遊見(ゆうけん)」、「伊能忠敬」、「鴨長明」。どの人物もご隠居さんとして歴史に名を刻んだ人ばかりで、引退した後も「己のすべきこと」を明確に持っていた。新井白石鴨長明は隠居後、決して裕福ではなかったが、きっちりとした仕事を後世に残してその人生を全うしている。すごい人たちだ。

 読書会が終わって、食事会にいく。しかし、その店が早じまいのようで午後9時過ぎには追い出されてしまった。他の店に入り直すのも面倒なので解散をして帰宅したが、少し飲み足りなかったので、自宅で少々追加して飲んだ。

 おかげでぐっすりと寝たわい。

 朝起きたてテレビを点けたらこのニュースだった。

メダルラッシュ日本、金メダル6個は世界1位! 地元フランスなど上回り大会牽引、列島は連日歓喜

https://news.yahoo.co.jp/articles/1686c65ee44ddece1e12fcfe61871bea8d569549

 ちょうど体操男子団体の表彰式の映像が流れていた。君が代が流れ、日の丸が一番上に掲揚されている。朝から厳粛な気持ちになりましたぞ。

 そして何より嬉しいのは、金メダルの表彰台の上に立つ5人の若者が大きな声で君が代を斉唱していたことである。朝から感動をありがとう。

 もうひとつ別な表彰も映像で流れていた。種目は言わないでおく。君が代が流れていたが、表彰台の上の日本人選手の口はまったく動かなかった。全世界にマヌケ面を晒していただけだった。

 オリンピック効果か、何なのかは判らないが、兵庫県知事のニュースがトップに出てこなくなった。本人はホッとしているのかも。それでもヤフーニュースで検索するといろいろ報道はされているようだ。特段、ニュースを引かないが、ちょっとしたことに気が付いたので記しておく。

 幕末の志士に清河八郎という食わせ物がいた。司馬遼太郎の短編に清河八郎を主人公にした「奇妙なり八郎」という話がある。そこから引く。

《諸事、高飛車なのが清河のわるい癖であった。この男からみれば世の男はグドンに見えて仕方がなかった。》

《自分の器量が万人にすぐれていることは、かれはたれよりもよく知ってていた。》

《まさか、元亀天正の戦国の世ではないから、天下は望めぬが、とにかくおれほどの男だ、世に驥足をのばしてみよう》

 清河は志士の先駆けではあったが、維新の回天を見ずに歴史から退場する。

 でね、最近知ったんですが、清河八郎というのは芸名だったんですと。本名は斎藤元司。ありゃまよく似たお名前でありますこと。