溜り席のバカ

 昨日の名古屋場所である。

《「気になって相撲に集中できないw」 大相撲中継で目立つ場所に何度も映った“戦国武将”に騒然》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a00ec6245b77e058aef94791fb5b2b6990e1c523

《ネット上では視聴者からも「向正面の戦国武将が気になって相撲に集中できないw」「イケメン戦国武将が行司さんの後ろで相撲観戦してるw」「相撲中継で向正面に戦国武将みたいな人が観に来てる」「誰?あんた」などと話題になっていた》というが、ワシャはそれほど気にならなかった。赤い陣羽織がやや目に付くが、それも取組の背景でしかない。客がどんな格好をしてこようが、ふんどし一張で来ようが、相撲協会が許すなら、どうぞご勝手にということである。

 ただし、この武将の格好をしたバカ、ひとつだけ見過ごせないところがあった。このバカ、ずっと溜り席の最前列で烏帽子をかぶったままだった。西の溜りにも赤いキャップをかぶったジジイがいたが、自分の後方に観客がいる場合、被り物は視界の妨げになるので脱ぐのが礼儀なのである。歌舞伎座御園座でも「帽子を取ってください」と場内アナウンスが入る。それでも帽子なら禿の上、2~3㎝のことだろうからまだ我慢できようが(ワシャはできないけどね)、烏帽子では10㎝とか15㎝の高さがあり、これは後方の人には迷惑だ。

 ワシャが後ろに居れば「おい、ニーチャン、見えねえよ。被り物を取れよ」とアヤを付けるけど、昨日の正面溜り席のお客さんは上品な人ばかりだったのだろう。

 目障りなんだよ。