女子プロレスとシティプロモーション

 西三河女子プロレスのスターダムがやって来た。プロレスラー名鑑の表紙を飾れるスター中野たむ安城市出身だということがご縁になった。

 ワシャは少しばかり関係があって、2階席を買って観戦をした。まぁ先日、オカダ・カズチカの新日本を観たばかりなので、迫力ということから言えばやや寂しい。長与千種とかライオネス飛鳥のような押し出しの強さはないけれど、可憐さと空中戦では見どころがあった。

 ダンプ松本のような娘もいましたよ。それはそれでご愛嬌なのだが、宇宙一かわいい(笑)たむちゃんは措いておいて、脇を固めるレスラー人の粒が揃っている。島根県松江市出身の鹿島沙希、神奈川県出身の上谷沙弥、なつぽい・・・などなど、普通にアイドルをしていても不思議ではない。

 ある意味で女子プロレスは路線を換えている。力技は男子にまかせて、華麗で軽快なエンタテイメントを目指しているようだ。

 いつもは空っぽの体育館に1000人くらいの客が入った。地方自治体は手を替え品を替え集客に努めるべきだろう。 プロレスでもいいし、プロバスケットでもいい。アイドルのコンサートでも人は集まってくる。岡崎は「どうする家康」の松本潤を読んで多くの人を集めた。

 今朝の朝日新聞1面。《ふるさと納税 町村15%「赤字」》と言う見出しがあって、ふるさと納税で赤字が大きい自治体、町村と黒字が大きい自治体の3つが並べてある。赤が大きいのは横浜市、227億円ときたもんだ。こりゃきついね。次いで名古屋市が130億円、3位が大阪市で120億円。まぁここいらはそもそもネームバリューがある自治体で、財政力もそれなりにある。損といえば損なのだが、もともと周辺の地域から人も金を誘引してきたのだから仕方あるまい。

 問題は、横浜・名古屋ほど人も集められず、しかし「ふるさと納税」で他所に税を持っていかれている阿呆な自治体なのである。

 やり方は下品だったが、大阪府泉佐野市などはある意味で痛快だ。ふるさと納税で60億も稼いでいる。ネームバリューだって西三河刈谷安城、西尾とさほど違いはない。要は、行政のやり方なのである。このあたりは経済状況がいいので、行政がおっとり構え過ぎなのだ。シティプロモーションにもう一つ力が入らないのも、そういった気構えが泉佐野とは違うということ。

 人を集める、金を集める、そして市民に「いい町だ」と思わせること、これが重要だ。トップはトップの椅子にのうのうと座っているだけではダメ。泥にまみれて、職員と一緒に仕事を掘り起こす!そのくらいの気概がないとシティプロモーションはできない。