さらば、専守防衛

 昨日、閣議決定された「安保関連3文書」に朝日新聞が極端な反応をしている。紙面8ページに及ぶ大特集だ。反日朝日新聞がここまで反対を唱えるのだから、やはり「安保関連3文書」は正しいということ。反日リトマス紙は判り易くていいや。

 1面はすべてこの関連で《戦後日本の安保転換》《敵基地攻撃能力保有 防衛費1.5倍》という大見出しがおどる。すみっこに「おことわり」という文が載っていて、これを写しておく。

《おことわり 閣議決定した安保関連文書で、政府は敵基地攻撃能力を「反撃能力」と表記しています。「反撃」とは攻撃を受けた側が逆に攻撃に転ずる意味ですが、実際は攻撃を受けていなくても、相手が攻撃に着手した段階で、その領域内のミサイル発射拠点などを攻撃することも想定しています。このため、朝日新聞では引き続き、「敵基地攻撃能力(反撃能力)」と表記します。》

 面倒くさい新聞紙だなぁ。「反撃能力」でいいじゃん。紙面の字数をかせぐためかい?

 バカ新聞に教えておこう。西部劇だ。悪漢が銃を構えてトリガーにかかる指に力を入れた。保安官はすかさず拳銃を引きぬいて悪漢を撃った。間一髪セーフだった。

 これが朝日の推奨する保安官(以降、この保安官を朝日の「ア」をつけて「ア保安官」と言う)だと、敵の銃が火をふいてもア保安官は銃も構えない。もしかしたら屋根の上の鷲を狙ったのかもしれないからね。敵の弾がア保安官の体を傷つけた時、はじめて拳銃を構えて悪漢を撃つことができる・・・ってほぼアホだよね。敵の弾がハットを飛ばす程度ならいいが、心臓に当たってごらんなさいよ。ア保安官は銃を抜く暇もなく死体になっている。

 保安官が悪漢を撃ったのは「反撃」ではない、「攻撃」であると朝日は言う。「反撃」とは「心臓を撃たれた側が逆に攻撃に転ずる意味」なんだそうな。やれやれ。

 1面の左に「折々のことば」というコーナーがあって、今日のフレーズがフルっている。物理学者の中谷宇吉郎さんの言葉だ。

《科学の振興には、本当に科学というものが分っている人を必要とする。》

 まさにそのとおりで、安全保障とか防衛と言った、極めて科学的な思考が重要な分野を、ど素人がもっともらしく騙り、世のデュープスを反「反撃能力」の方向に誘導しようとしている。

 朝日新聞程度の詐話にだまされてはいけませんぞ。