こっちも丸裸

 ある意味で見世物としてはおもしろかった。

中国共産党大会」が22日に閉幕した。もっとも象徴的な出来事として、胡錦涛前総書記が、習近平の左隣に座っていたのだが、突然の退場となった。いろいろな憶測が飛んでいるが、なにしろこんな場面は「党大会」で見たことがなかった。体調が悪かったとか、改正案に反対票を投じさせないためとか、言われているが、そんなことはどうでもいい。どちらにしろ支那共産党のやっていることなど、大いなる茶番。茶番劇だと思ってみれば、その出来の悪さについつい笑ってしまった。 

 

 今朝の産経新聞オピニオン欄。産経新聞の藤本副編集長が「論人」に寄稿している。題して《中国に“裸の皇帝”が現れた》。この文章の冒頭に「共産党大会」開催の3日前に北京にある高架橋に「独裁の国賊習近平を罷免せよ」「領袖は要らない。投票用紙が必要だ」という横断幕が掲げられた。この横断幕に関わった男性が警察に捕まったそうだが、どんな拷問、虐殺が待っていることか。それを覚悟しての行動は崇高ですらある。

 得てして、国家を蹂躙する体制が腐り始めた時、こういった人間が登場するのだが、残念ながら六四天安門事件で民主体制を渇望していた学生たちが、共産党の軍隊、人民解放軍にまさに踏みつぶされた。

 もちろん共産党に不利な情報など絶対に出さないから、死者数については不明のままだが、3000人とか10,000人という数字が出ていることも確かだ。どちらにしても、無防備の市民を戦車が踏み殺していったことだけは間違いない。

 そんな共産党体制が、当時よりもさらに悪化している。そのことは、その国と国境を接する日本人として危機感を持って自覚しておきたいものである。

 裸の皇帝は、背に核兵器や薬物兵器、航空機、潜水艦、軍艦などをハリネズミのようにおっ立てて、腹のほうには人民の金を抱え込んで、それを使って隣国の守銭奴どもを懐柔している怪獣なのだ。

 守銭奴どもの甘言に騙されてはいけない。放っておけば30年で日本は自治区に成り下がり、日本人の子孫の臓器は羽田やセントレアから海外に売られて搬送され、その売り上げは支那共産党の金庫に入っていく。

 もうそろそろ日本人は真剣に考えたほうがいい。