朝日「社説」を読む

 昭和47年に、北京人民大会堂田中角栄が騙されて50年が経過した。同時に台湾政府と外交断絶をしたのもこの時だった。反社勢力の支那共産党と手を結んだ日本は、ここから国民の税金をみかじめ料として吸い上げられていく。今の歪な独裁国家を資金的に支援し、軍事的に巨大化させたのは他ならぬ日米欧先進国であった。

 昨日の朝日新聞紙の社説にはヘンな文章が載っていましたぞ。題して《日中国交正常化50年》。そんなわけがあろうか。そこから日中はたかりたかられる関係に墜ち、日本の経済人は松下幸之助を始めとして、支那の術中にはまり込んでいく。この50年で国家支援以外で、どれほどの日本の財が支那の大地に吸い取られていったことか。「日中悪夢の50年」と言い換えたい。

 さあて、朝日の社説を分析しよう。

 およよ、朝日新聞紙、「社説」はただで読ませてくれるんだ。気前いいじゃん(笑)。

《(社説)日中国交正常化50年 平和を築く重層的な対話を》

https://www.asahi.com/articles/DA3S15430348.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 ご興味があれば読んでいただければと思うけれど、読んでもまったくくだらない「社説」なので時間の無駄だと思います。なのでワシャがざっと解説しますね。1800字も費やして言っているのは、文末の65文字《扉を閉じることなく、言葉を尽くし、互いの信頼を育てる。多くの「違い」の存在を直視しつつ、そんな働きかけを一歩一歩、丁寧に進めたい。》、たったこれだけのこと。

 あとは編集委員だかの偏向した考えが縷々縷々るる~っと書き散らしてあるだけの駄文だ。

 頭から駄文を追ってみよう。  起こしは、50年前に日米がおこなったチンピラとの「復交」と、台湾との「断交」を改めて考えたいというだけ。 「承」としては、アメリカのペロシ下院議長の訪台に触れ、このせいで日中間の軋轢がたかまったと主張する。その中でも朝日独得の言い方は健在だ。

《中国軍の短距離弾道ミサイルは日本の排他的経済水域にも落ちた。》じゃねーだろ。 「排他的経済水域に撃ち込まれた」と書け。

 さらに嘘くさいのが、関係悪化がひどくなっているのに《むしろ若い世代の方が関係改善を求める傾向が強いことだ。》と言っていることだ。まぁ朝日新聞紙の実施した世論調査が根拠のようだから、そもそもが眉唾なんですがね。

《中国人が訪日し、市民のふれあいが進んだ。双方をつなぐ経済関係を固い土台にしつつ、重層的な交わりを深めていきたい。》

 いいすっか、編集委員さん。市民のふれあいが進んだというが、市民と触れ合った支那の人民には、習近平の命令一下、すべての情報を共産党に上げるというスパイ活動や破壊活動に専念しなければならない。そんな人民たちと心から触れ合っていいと思いますか?

 経済活動だって同じで、習の一存で、日本の在支那企業などアッと言う間に接収されてしまう。下手をすれば在留している日本人はみんな人質になる。とくに支那との経済関係に固い土台などない。習近平さまのお望みのとおりになっちまうんですよ。

 対支防衛については、元外交官の口を借りてこう言う。

《抑止力や防衛力だけで日中を考えて突き進むのは誤りだ。多面的な分野で友好関係を広く築く道をめざすことが、大きな安全保障になる。勇ましい抑止論だけで国の安全と繁栄はもたらされない。》

 ならないって。「多面的分野で友好関係を築いてきた」んじゃなかったの?50年も。その結果が、棚上げにしていた尖閣諸島への連日の侵入行為であり、挙句の果てにはミサイルをEEZ内に5発も撃ち込んできた。編集委員、どこを見てモノを言っている。

 ちなみに現在の日本の「抑止論」はちっとも勇ましくない。これも左翼が言う「軍靴の音が聞こえる」というのと同じで、左翼の幻視幻聴でしかないっス。

 編集委員は「転」にケネディの演説を持ってくる。

《「歴史は、諸国間の敵対関係が永続するものではないことを教えている」ケネディ米大統領は冷戦下の63年、「平和の戦略」演説でそう述べ、ソ連への冷静な対応を訴えた。》

 そうは言うけどさ、ケネディは核戦争まで辞さずという毅然とした対応を示してもいる。抑止力、防衛力を持たない大統領の訴えが共産主義独裁ソ連に届くものか。

「結」でようやく香港、ウイグルなどへの人権弾圧を持ち出してくる。

《日本は中国の人権を厳しく問い続ける必要がある。ただ同時に、違いを乗り越え、協調を築く努力もあきらめてはならない。》

 この文章では言葉が足りないが、厳しく人権問題を問い続けつつ、同時に(人権問題の)違いを乗り越えて協調するって・・・そんな奇術みたいなことをどうやってやるのか、そこのとことを書いておけよ。

 この「社説」の掲げる甘ったるい意見では、今まさに臓器を抜き取られ、不妊手術をされ、奴隷労働に駆り出され、殺されているウイグル人チベット人などの命一つも助けられない。こういった駄文を机上の空論と言う。