重い読書会

 昨日、読書会。課題図書は、熊倉潤『新疆ウイグル自治区』(中公新書)だった。

 まぁウイグルといえば、支那嫌いのワシャ的には注目しているテーマであり、関連書籍もかなり読んでいるつもりだ。最新の色付きニュースや、それを適正に判断するためのネットの情報なんかも集めながら状況分析をしている。

 本の内容については、ウイグルとか支那の現状を知る入門編としてはよくできていると思う。ウイグルの歴史を紀元前2000年前までに遡って、ひも解いている。とはいえ1949年までは「序章」という扱いで23ページを割いているだけで、残りの200ページは中国共産党の侵略以降の話となっている。もちろん現在のウイグル地獄の病巣が中国共産党という組織によってもたらされ、ウイグルを内部から腐らせ侵食しているのである。

 漫画家の清水ともみさんが「私の身に起きたこと~とあるウイグル人女性の証言~」を出しておられるが、ウイグルの現実を知るには、これが一番わかり易い。

 29歳のウイグル人女性の体験である。エジプトで結婚して、三つ子を授かって幸福な生活を送っていた。2015年に祖父母に孫の顔を見せるためにウルムチの空港についた途端、当局に拘束されてしまった。生後45日の赤ん坊もどこかへ連れていかれた。もちろんこの女性は犯罪者ではなく普通の生活をしている普通のウイグル人である。女性はその後、刑務所のようなところで電気棒の拷問を受け、釈放された翌日、三人の息子の亡骸を渡されたという。子供たちの首には不審な傷跡が残っており、漢人医師はそれについて何も説明はしなかった。

 失意の中、実家にもどって働き始めるのだが、当局から出頭命令が来て、再び拘束されることになった。「なぜ外国に行ったのか?」と連日連夜、尋問(拷問)を受け、不妊の薬を飲まされ、その後、釈放されるのだが、再び逮捕され・・・夫はその女性がいなくなったので、エジプトからウイグルに帰ったのだが、その後、行方不明となってしまった。たまたま亡くなった赤ん坊以外にも子供がいて、その子供たちがエジプト国籍を取得していたことで、支那政府にエジプトから圧力がかかって、この女性は九死に一生を得ることができたが、大多数のウイグル人支那の頸木の中で、拷問、奴隷労働、不妊手術、臓器摘出、虐殺などに苛まれながら毎日を過ごしているのである。これを見過ごす日本政府は最低だし、「事実を確認していない」としてウイグル決議に反対した公明党には辟易としている。

 

新疆ウイグル自治区』の著者は言う。

《これまで人類が経験したどの「ジェノサイド」よりもグロテスクかもしれない。これらの新疆問題の諸相を、一緒オクタニ「ジェノサイド」という概念でくくることは、はたして可能なのかという問題が横たわっている。》

 

 ウイグルチベット南モンゴルも、そして今から香港が、そして将来的には台湾、沖縄、さらには日本の運命がここに予告されている。支那をなめてはいけない。やつらの残虐性は生半可ではなく、中国共産党の独裁体制はナチスドイツ以下の最低の体制であり、共産党員と奴隷という形態を着々と造り続けている。

 さあ、日本はどうする。

 昨日は世界地図を持ち込んで、実際の地勢的なものを見ながら議論をしたが、世界の中で日本列島は本当に小さな島で、支那、ロシヤは巨大だ。そしてこの巨大な国に北朝鮮を足して3か国が核兵器を日本に向けている。

 この3つの独裁全体主義国家が世界地図で見ると日本に張り付くようにしてあるわけで、仲間のアメリカ、ヨーロッパ諸国はとても遠い。

 おそらく世界の中でもこれほど危険な地域は見当たらない。しかし、国民は80年の太平に緩み切って、危機感を持っている国民は限られている。国全体がお花畑に埋もれていると言ってもいい。

 現行法では戦争が起きても自衛隊は「道路交通法」を守らなければ戦場まで走ることもできない・・・ってそんな国世界にありませんよ。

 そろそろ日本人よ、目覚めよ!