毎日毎日よく湧くものだ

 どうして朝日新聞「声」欄右肩投稿は特殊なんでしょうね。朝日新聞の論調からすれば代表的なものかもしれないけれど、ワシャら一般のまともな人間からすると異色な投稿に見える。  今日の投稿者のお題はこうだ。《原発新増設方針 撤回すべきだ》79歳のお婆さんが書いている。

 岸田首相の「原発新増設、建て替えの検討を進める考え」を表明したことを踏まえて、《昨年までは「可能な限り原発依存度を提言する」という方針が政権公約に盛り込まれていた。この方針転換はなぜなのか理解できない。》と言う。

 おいお~い、方針が変わっていくのは当然ですぜ。時代や状況とともに方針なんてものはどんどん変化していっていい。昨年までは「ウクライナ侵略戦争」は起きておらず、世界のエネルギー事情もよかったよね。それがプーチンという危痴害のおかげで原油価格は高騰し、エネルギー不足は深刻な状況になっている。それが見えないのかニャ?

 バーサン、「変更してはいけない理由」として「東京電力福島第一原発」での事故を挙げている。《11年経っても廃炉の道筋さえはっきりしていない。》というが、福島第一原発を建て替えしようと言っているのではない。あの東北の大津波でも生き残った原発もあってさ、それらも含めた全体で老朽化してきたものを建て替えてさらに安全にしようということなのだ。

 こう言っているが、ワシャは基本的に原発には反対している。反対はしているが、当面、日本のエネルギー供給が滞るようであれば、背に腹は代えられぬ。

 バーサンは後半になって「ウクライナ」を持ち出してくる。エネルギー不足の話ではなく、ロシヤがザポリージャ原発を攻撃したことに触れて《人命が危険にさらされている。》と言い《ロシアが攻め込んできた時、泊原発は標的にならないとは言い切れないのだ。》と脅す。

 バーサン、違いまっせ。原子力発電所というのは稼働していようがいまいが、危険なのである。ロシヤがやる気になれば動いていても止まっていても関係ないのだ。つまり稼働・停止は被害に関係ない。だったら、日本国民のエネルギーとして、次の代替えエネルギーが確保できるまでは、原発を使っていくことが日本人のため、日本の製造業のためになるのである。

原発核兵器は切っても切れないという事実にもっと敏感になってほしい。》というけれど「鉄」と「銃弾」は切っても切れないし、「航空機」と「戦闘機」は切っても切れない。「キャタピラ」と「戦車」は切っても切れないし、「スクリュー」と「戦艦」も切っても切れない。まだいくらでも切っても切れないが出せるけど、ここらで止めておくが、要はバーサン、「原発反対」というお題目に対して、適当な理由を並べ立てているだけで、まったく「原発反対」以外のことを考えようとしていない。それではダメなのだ。多角的に、常に切り口を変えて、現実を見て考えていく。そうすると時には原発廃炉かもしれないし、原発稼働することも必要になっていくる。

 基本的に物事は原理主義ではダメなのである。