朝日新聞の罪

 昨日、いつもの本屋さんに立ち寄った。ざっと棚を見て、最終的に雑誌コーナーにたどり着く。諸々の週刊誌が並んでいるけれど、見出しは一様に「安倍さん」の関連記事である。図書館に立ち寄った後だったので、手には鞄やら資料の詰まった手提げを持っていた。だったら本屋を素通りすればいいのに、そういうわけにはいかない精神構造になっているんですな(笑)。

 鞄やら資料を抱えたまま立ち読みするのは、なかなか技術が必要ですぞ。立ち読み技術はあるんだけど、なにせ重い。鞄にはパソコンから手帳、携帯2台、今読んでいる新書が2冊、さらに大金の入った財布(笑)や小物を詰めたポシェットに水まで500cc入っている。手提げのほうは10冊の本とコピーの束でパンパンとなっている。この状態で、各誌の目次だけをちゃちゃちゃっと見て、結局、「週刊文春」と「週刊新潮」の2冊だけを求めた。

週刊文春」は安倍さんの特集号で44ページを割いて報じる。「週刊新潮」でも27ページにわたって「安倍さん」についての櫻井よしこさんなどの評論を載せている。

 その中でワシャの興味を引いたのが、ジャーナリストの高山正之氏の連載「変幻自在」だった。題して「殺しのお膳立て」。

 要は、今回の奈良西大寺でのテロを朝日新聞が「お膳立てしたのではないか」と高山氏は見ている。

 その理由として、かつて常軌を逸する安倍さんへの攻撃を三宅久之氏から糺された当時の主筆若宮啓文(後に支那で変死)が「社是だから。安倍の葬式はウチで出す」とまで言い切ったことを挙げている。

 また、2012年に朝日新聞星浩が「慰安婦問題をどう処理する気か?」と質問した際に、安倍さんの答えが秀逸だった。

慰安婦問題は星さん、あなたの朝日新聞が吉田政治という詐欺師の話を事実みたいに広めたからでしょう」

 これに星は対抗できずあたふたしたと高山氏は言う。

 この「慰安婦詐欺話」では、朝日新聞の虚言が白日の下に晒され、当時の木村社長はクビを差し出すこととなった。

 このことを逆恨みした朝日新聞は、安倍さんについて、ないことないことを断言すると後々面倒くさくなるので、「・・・させたかも」と逃げを打ちつつ、大々的に「モリカケサクラ」で一大キャンペーンを張った。卑怯なやりくちですね。

 なにもなかったにも関わらず、朝日新聞は「慰安婦問題」と同様の悪質な虚言で国民を騙そうとした。しかしなにも出なかったことは周知のとおりである。なにもなかったんだからなにも出ない、当たり前ですな。

 左翼と朝日はなにもない話で国会を空転させ続けた。それでも安倍さんは多くの有効な法案を通過させ、日本のために働いた。

 しかし、阿呆学者の山口二郎が「安倍を叩き斬ってやる」の罵声を全国放送で流し、安倍さんは再度の引退に追い込まれたと、高山氏は言われる。

 さらに活動家が安倍氏の演説妨害をし、それを訴えさせてサヨクの札幌地裁から出た「演説妨害で警官は聴衆を規制するな」という判決で、警察側の気を削ぐことに成功する。

 そしてこうまとめる。

《紙面で元首相を不実の人のように書き、山口二郎に殺害を喧伝させ、警備陣には街頭演説の聴衆を規制させないように牽制する。朝日は山上徹也の犯行が成功するようお膳立てしていたとしか思えない。》

 おっしゃるとおり。

 今回の2冊は、記念として取っておこう。