ずいぶん昔の話になるが、都内でおもしろいセミナーに参加した。その中で参加者が持ち寄った品物を競りにかけて、セミナー後の飲み代を捻出しようという余興があった。ワシャは手製の箱入り抹茶茶碗を出品して5000円くらいで落札されたと記憶している。
主催者側からはいろいろなものが提供された。小さなオルゴールとかアフリカの木彫りの人形とか猪瀬直樹のサイン入りの書籍とか、何十点も出品された。
例に挙げた前の2つはワシャが落札した。だから今でも書棚にある。3つめの猪瀬直樹のサイン本は、オークションのテーブルにのった瞬間になぜか笑いがあった。その後、会場からの競る声が出ず、結局、関係者が1000円くらいで落札した。要は人気がなかったのだ。
猪瀬氏を知る出品者のプレゼンも「偏屈、我儘、自己中心的」な猪瀬氏の性格をネタに笑いを取っていたので、それも安値に影響したのかもしれない。
という前振りでこれである。
《維新の会・猪瀬直樹氏“お触り演説”で大炎上! 直撃取材に仏頂面でソソクサ逃亡の無反省》
https://news.yahoo.co.jp/articles/854697950784e4fec9260ad13bef75ba0ca16e82
猪瀬氏を知る人間にとっては「さもありなん」ですね。都知事の時のカバン事件の醜態や、みどりのオバサンによる石原慎太郎さん襲撃事件の際の知らんぷりを見れば、そりゃあマウントをとれる女性にベタベタ触るのは当たり前だのクラッカーですよ。
御年75歳、東京都知事まで勤め上げて(?)、もう後期高齢者に足を踏み入れたんだから、これ以上は恥をかく必要はないでしょ。今回だって、参議院議員選挙に立候補しなければ、こんな恥ずかしい思いをしなくてすんだものを。2014年に「もう政治はやらない」って言っていたのに、前言撤回ですか(トホホ)。
同年代に、評論家の呉智英さんや、『突破者』などの著作で有名な宮崎学さんがおれれるが、毅然さが違うというか、格好良さに歴然とした差があって、猪瀬氏は、年齢の重ね方を失敗したようですね。
国政に出ていって、なにをしたいんですか?帰ってくるかどうかはわからないけど、蓮舫氏や辻元氏の乳を触った日には大変なことになりまっせ。そこまでの根性はないと思うけれど、参議院議員なんぞにならず、書斎で国のあり方について思索して、1冊でも多くの本を出版してくだされ。ワシャは買わないけれど。