瘡蓋

 昨日、駅前の書店に立ち寄って、雑誌を何冊か求める。メインは『月刊ララ』(白泉社

https://lala.ne.jp/

である。ニャンコ先生と黒ニャンコのペアアクリルスタンドが6月、7月の付録なのじゃ。昨日買った6月号の付録は平べったいアクリルの黒ニャンコだった。ワシャは立体的なニャンコ先生や黒ニャンコを好むので、ちょっとこれは・・・と言いつつも買ってしまうんですが(笑)。

 それはそれとして、一緒に買った『週刊ポスト』(小学館)のグラビアに驚いた。『ポスト』は以前に評論家の呉智英さんが隔週連載をしておられたんで、それこそ毎隔週買っていたんだけど、呉さんの連載が終わってからはとんとご無沙汰をしておった。  でもね、雑誌コーナで何冊かを見ていたら、『ポスト』の表紙に《トイレで死ぬじいさんが増えている》《「プーチンの後継者」はもっとヤバい奴》《ビタ一文払わない相続の新しい鉄則155》の見出しが面白そうだったので、つい購入してしまった。決して「桃尻殿の19人」とか「日本でいちばんスケベなふたり」にグラッときたわけではありませんぞ。

 ワシャが驚いたのは、巻頭グラビアの「フォト・レポート」で、そこには岡山県美作市の山々の風景で、太陽光パネルが一面に貼り巡らされている。400haのゴルフ場跡地に75万枚のパネルが貼られているんだとさ。これじゃぁ台地が呼吸できまい。  砂漠地帯ならいざ知らず、日本のように気候も温暖で、季節になれば山々には緑が噴出して山笑う風景が美作にも拡がるはずである。それが大地を覆う瘡蓋のような写真を見せられて、「太陽光に浮かれ騒ぐ愚民」を目の当たりにした。こんなことが自然豊かな日本列島で行われているとは(怒)。

 いいかい、太陽光ダンスを踊る者どもよ。この75万枚のパネルは間違いなく支那製で、さらにいろいろな有害物質を含んでいる。それが10年ほどで寿命が尽きて、廃棄物になるんだよ。美作の山を覆っている太陽光パネルは間違いなくゴミになる。それを誰かがエネルギーをかけて処分することになるんだ。その過程でどれほどの炭素が排出されることか。さらにカドミウムなどの毒も出てくる。これが美作の山々を汚染することになるのだけれど、それはいいんだね?

 北一輝が時代に浮かれる愚民に警鐘を鳴らしたが、残念ながらその後、日本人は戦争へと誘導されて国を滅ぼす寸前まで追い込まれた。

 今は、欧米の策にはまり「脱炭素」とか「SDGs」に踊らされて、山々に支那製の太陽光パネルを貼りまくっている。一番儲けるのは支那である。気がつかないのかなぁ。