久々に本の整理

 ワシャは本に埋まった生活をしている。昔は書斎(というほど立派なものではなく単なる事務机の置いてある6畳間)があったんだけどそこも書庫になり、納戸も書庫にしたんで自宅に3つ本の部屋がある。その上に2階の元子供部屋だったところの2つの書棚にもワシャの本が進出し、壁一面を占領している。敷地内に親の家もあるんだけど、その一室にも本が満載だ。さらに少し離れたところに本の収納のための物置を建ててあって、そこにも本が積まれてある。

 この連休中に3日ほど出勤して凸凹商事で仕事をしていた。昔は自宅に仕事を持ち帰ってこなしていたんだけど、最近、資料を見ながらレポートをまとめることが多くなって(得意になって)広いスペースがないとなんともやりにくくなってしまった。自宅の9畳の書庫に作業机が3つあるんだけど、その上にも本や雑誌やニャンコ先生が積まれてて、そこでの作業が難しくなっているんですね。ですから必然的に作業効率のあがる広いスペースのある社に行くことが多くなるっちゅうわけです。

 

 そんなことはどうでもいいのだが、昨日、少し離れたところにある物置の整理をしていた。段ボール15箱くらいに詰め込んだ本や雑誌を確認して、廃棄できるものがないか選別をするためである。なにしろ整理しないと次の本が入る場所がないというのがもっかの問題なんですね。

 本好きの人にはご理解いただけると思うんですが、本好きの本の整理は遅々として進まない。本が出てくるその都度、ついつい読んでしまうんですね(笑)。『文藝春秋』は平成元年のものが出てきました。櫻井よしこさんが、まだ「櫻井良子」で書いておられた頃である。《天安門広場 百万人の汗》と題して、天安門戒厳令が出る前の学生たちの自由な様子が書かれている。10ページに及ぶ取材日誌の最後はこう締められている。

《私が北京の戒厳令布告を知ったのは、帰国してからのことである。趙紫陽総書記に代表される改革派への熱狂的な支持を見た後では、保守強硬派のまきかえしは、中国社会への暗雲と映るのである。天安門広場の学生たち、手をつなぎあっていた彼らはこれからどうなっていくのだろう。》

 櫻井さんの懸念どおり天安門の学生たちは人民解放軍に踏みにじられ虐殺され、支那民主化は雲散霧消した。

 あの後、世界の先進国は支那の制裁に動くわけだが、その中で日本が率先してその緩和に動き、こともあろうか天皇陛下を大陸に行かせてしまった。

 その結果として香港の民主化も完全に死滅させられ、現在のウクライナ侵略、北朝鮮の増長を招いてしまった・・・なんてね、読み始めると整理なんかそっちのけですわ。

 昭和20年代以降の『宝石』とか『小説現代』、『小説新潮』、『問題小説』、『別冊文藝春秋』、『オール読物』などなど、次々に掘り起こされたわけですわ。

 最終的に、よせば良かったんですが、持ち込んだiPadで雑誌類の市場価格を確認し始めたら、整理作業は完全に中断されてしまったのだ(泣)。

 でもね、「日本の古本屋」

https://www.kosho.or.jp/

で、調べたら下の写真の本+2冊に値が付いていて合計で1万5000円だった。

 あ~あ、また処分できない。