出張からもどって、土曜日は残務処理でつぶれてしまった。日曜日の今日、ようやく半日時間が空いて、「だったら古本でもあさりにいくか」と隣町まで出かけた。
本も買ったんだけど、ニャンコ先生も買いまくった。その中の1点に「クライテリオン」の1月号があったんでゲス。もちりん、古本ですから令和4年の1月ではなく、1年前の1月号でヤンス。表紙に「特集 菅義偉論 改革者か、破壊者か」ってあったんで、「クライテリオン」は1年前にどんな評価をしていたか、確かめたくって買っちまいました。
ブックオフなどで本を買う時には、気になればざくざくとカゴに本を入れちまいます。だって文庫、新書で110円、単行本の安いもので220円、高いものでも定価の半値くらいなので、ほぼ支払いは気にせず放り込めるんですね。だから「クライテリオン」も表紙しか見てません。で、家に帰ってパラパラ繰ってみたら、これが大当たりでした(笑)。特集の「菅義偉論」の中に、なななんと、あの佐高信氏の寄稿があったのだ。いやー何年ぶりかなぁ、佐高氏の駄ジャレ文に触れるのは(苦笑)。
それにしても「クライテリオン」という雑誌は保守思想誌ではなかったっけ。佐高氏って中途半端に左巻きでしょ。そんなのがラインナップに入っていていいの?
まあいいや。でね、ワシャは佐高氏の主張や論に1ミリも賛同するものではないけれど、その破たんした突っ込みどころ満載の文章は、それなりに笑えるのでついつい読んでしまうんですね。でも、内容がスカスカなので単行本でも30分もあれば読めてしまうという効率的な著者なのであった。
ということで、とにかく読んでみた(大爆笑)。
いやはや、相変わらずお変わりなく。佐高節が炸裂しまくっていた(笑いが止まらん)。 なんだか、菅さんが安倍さんの後を受けて首相になったのを、「官打(かんうち)」と表し、《友人と話していて、十両力士がいきなり横綱になったようなものだからなあ、と嘆いたら、即座に、「十両じゃないよ、幕下以下だよ」と反論された。》と説明している。 菅首相が官房長官から首相になっている。どう考えても、大関、関脇クラスから堂々の横綱になったものである。だったら、佐高氏、自民党の中の誰が横綱の器を持っていると言うのか?この人、適当に菅さんを貶めるために、横綱と幕下という格差を、思いつきで出してきただけで大して根拠がある話ではない。 佐高氏、こうも書いている。
《安倍晋三から菅義偉への政権交代は、ヤクザから半グレへのバトンタッチだった。》
この後、本論とは関係のない「半グレ」の説明をダラダラとして、「無所属だから菅は半グレ」と決めつけるのだが、その論拠は相変わらず軽薄である(笑)。
後半も、この人得意の意味のないたとえ話で、世襲議員である安倍さんや麻生さんを「ヤクザ」、世襲でない菅さん、二階さんなどを「半グレ」と表現し、この対立という比喩で自民党政治を語ろうとするからもうハチャメチャな文章となっている。ううむ、相変わらず期待を裏切らない人だ(笑)。
とにかくこのオッサン、自分の気に入らない対象を徹底的にヘンなものに譬えて貶めるお家芸は健在だった(笑過ぎて苦しい)。
最終的には竹中平蔵氏の悪口がほとばしる。こういう表現をまともな作家が使うかなぁ・・・。
《私は怪しい人間は好きだが、卑しい人間は嫌いである。竹中は大がつくほどの卑しい人間なのだ。》
こんな調子で、伝聞による噂話で竹中氏を貶めて、最後は《これからはもっと図々しくなるだろう。》ではいお仕舞い。
大テーマの「改革者か、破壊者か」には「菅は半グレ」という結論で終わっている。いやはや20年もお変わりなく、こんな文章を書いていれば誰からも文句はつけられないだろうね。