最新の文藝春秋から

 昨日のBSフジのプライムニュースに高市早苗政調会長が出演されていた。相変わらずの小気味いいやり取りを聴き、「ああ、この人が総理大臣になっていれば東アジア情勢が劇的に改善されていただろう」と感じた。なにしろ、支那に気ばっかり使って、欧米諸国に軽んじられている「しっかり先送り岸田内閣」では、ホント心もとないんですわ(泣)。

 

 さて、そのプライムニュースの中で、司会の反町さんがガラガラ声でこう言った。

「安倍さんが文藝春秋高市さんをこう評しているんですよ」

 その時に反町さんが示したパネルには「高市さんは、真面目で勉強熱心なうえ、胆力もあります。ただ、いささか真面目過ぎて、何でも自分で引き受けてしまうところがたまに瑕」と書いてある。

 これはまさに昨日発売の「文藝春秋」2月号の安倍晋三前首相の寄稿のなかにある言葉で、安倍さんが高市政調会長に高い評価をしていることが行間から見えてくる。

 この2月号には岸田総理の緊急寄稿も載っている。こちらは安倍さんの稿の後に読んだけれども、ううむ、なんだが公約集を読まされたような読後感で、「モノから人へ」、「官民連携」、「地方活性化」というようなすでに言い尽くされたキーワードが「新しい資本主義」実現のためのファクトだと言われてもねぇ(笑)。

 それでも、安倍さんと岸田総理の稿が並んで読むことができて、面白かった。さらにはエマニュエル・トッドや、今月の課題図書の著者である批評家の先崎彰容さんの寄稿もあり久々に読み甲斐のある号となっている。

 

 とくによかったのが巻頭言の藤原正彦さんの「民主主義という幻想」だった。

《民主主義の致命的欠陥は「国民主権」が「国民が成熟した判断が下せる」という永遠に満たされない前提の上に成り立っていることだ。民主主義とはほとんど常に衆愚政治でありポピュリズムなのだ。》

 まさに仰るとおり。

 先週末に「衆愚」を説かせたら第一人者と言っていい呉智英さんのお話を伺ったばかりだったので、さらに合点がいった。

 ううむ、高市さんに負けないように勉強しなくっちゃいけない。なんのこっちゃ(笑)。