裸の猿

 さすがラサールご出身の自称知識人だけのことはありますな(笑)。喩えが「オズの魔法使い」と「アラジン」ときたもんだ。アニメばっかり見てんじゃねーぞ。「天声人語」よりさらに出来の悪いコラムもどきが、これ。

自民党総裁選というたかが猿山の陣取り合戦に狂奔するマスコミに踊らされてはいけない(ラサール石井)》

https://news.yahoo.co.jp/articles/74649b9657c4ad56cfab1e18c1babfc2487dc200

 まずは「知識のひけらかし」である。

《「オズの魔法使い」のオズは最初は大きくて怖い大魔王の姿だが、裏から見ればショボい小男だった。あるいは「アラジン」の悪役ジャファーは国務大臣を務める魔法使いで、魔法の力で自らが王になろうとするがアラジンに阻止される。》

 こんなもの知識でもなんでもなくて、10歳の女の子でも知っていることだ。

 これを前提にして、オズ、ジャファーという権力者キャラが、菅首相に似ていると言っている。こんなキャラは、権力者であれば、重ねようと思えば誰にだって重なるもんなんだけどね。でもねぇ菅首相はこいつらには重ねにくいキャラクターだと思うよ。

官房長官時代から官僚の人事を掌握し飛ばされるという恐怖で官僚を操った。記者会見の言葉も少なくほとんどの質問を遮って答えなかった。》

 とラサールは言うが、官房長官時代の会見はしっかりと答えていたと思う。ただ望月イソフラボン子でしたっけ、東京新聞の軽薄な記者の質問は、あまりに馬鹿げていて遮っていたかもしれない。でもそれは当然の処置だ。

《しかし一国の総理ともなれば、もっと大所高所から国家観を持って政治に当たらねばならない》とし《なによりも大きな国家観がなかった。日本をどうしたいという野望すらなかった。ひたすら政権維持のための政治に終始した。》

 菅首相が、安倍前首相の降板を受けて、リリーフとしてマウンドに上がったのは、まさに武漢肺炎禍がもっとも苛烈な時だった。そういった場合、「高所大所からの国家間」などという寝ぼけたことを言っていては、眼の前の危機に対応できない。そしてラサールは左巻きのお仲間と同様で菅総理の仕事にケチを付けるばかり。

 こういう輩は、大所高所に立って仕事をすれば「地に足をつけて仕事をしろ」とか逆のことを言って批判するのだから、望イソフラボンと同様でなにをやっても攻めてくる。

 菅首相、高所大所に立っていい仕事をしていますよ。

日本学術会議の見直し

○携帯料金値下げ

不妊治療に保険適用

○「従軍慰安婦」表現不適切閣議決定

○ワクチン調達と接種1日100万回

 裸猿は「日本をどうしたいという野望すらなかった」と断言するが、どうよ、ちょっと並べただけで、菅首相、これだけのことをやってのけている。国民の血税に寄生して日本に有利な研究を排除しつづけていた「クソ学術会議」にメスを入れたし、ケータイ料金を下げたなんて、国民の財布まで心配してくれていた。日本を、日本の国民を幸福にしたいという強い望みがあったことは言うまでもない。

 さらにこの裸のバカ猿、総裁候補の高市早苗衆議院議員をこう決め付ける。

《安倍前首相は高市氏支援だ。「敵地への先制攻撃をできるようにする」など、自分が言えないことを高市氏に言わせ、極右勢力の受け皿にしている。自分の支持者だけ、「お友達」だけ、国民全体はないがしろにする政治をまた始めようというのか。》

 裸猿たち、反日売国勢力は、すぐに保守や歴史を重んじる政治家を「極右」と決めつける。昨日も書いたけれど、テメエがドヒダリに位置しているので、それより右はすべて右翼となるわけで、客観的にテメエの立ち位置が見えていないだけ、テメエの足元に幻のお花畑を造り上げているだけのこと。要は地頭の悪い偏った人間ということである。

 裸猿、締めにこう言っている。

《たかが自民党内の陣取り合戦である。我々がしっかり見なければいけないのは、来る総選挙である。総選挙前にはマスコミは一転スポーツなどを多めに報道し始める。この時こそ政治をよく見よう。今は総裁選よりもスポーツを見ていればいい。》

 たかが自民党内の陣取り合戦かも知れない。しかし、そこで決まる総裁が「総理」になってこの国の国政の舵取りをしていくのである。これを見ずして何を見ろというのか?

 あ、立民、共産、社民、れいわの左巻きが連携して口走る具体性のない政策を期待しろと裸猿は言っているのね。

くり返すが政策も何もかもが違った4野党が選挙のためだけに互助会をつくって集ろうたって、そりゃ無理でしょ。いっそのこと全部集まって「大日本共産党」とか言ってくれた方が有権者には判りやすい。そうでなければ総選挙の最中もスポーツ観戦でいいと思うよ。