姿勢に気をつけろ

 阿呆な国だ。

東京オリンピック無観客決定までの舞台裏》

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210709/k10013130431000.html

 どいつもこいつも責任を取りたくないものだから、結果として「無観客」。一人くらい、「これでクラスターが出たら私が腹を切る」くらい言ってみろよ。もちろんクラスターが生じて、皺腹ひとつ掻っ捌いたとて、責任が取れるものでもないが、そのくらいの意気込み、姿勢を持てと言いたい。

 

 そもそも名古屋市体育館では大相撲を有観客でやっているし、野球の試合だって、ドームにたくさんのファンが詰めかけている。密閉された空間で、現実にやっているじゃん。なんで、オリンピックはダメなんでしょうか。明確な説明をしてくだされ~尾身さん。

 

 そんなことはどうでもいい。大相撲の名古屋場所である。白鵬が復帰して、最初こそ危なっかしかったが、中日勝ち越しを決めて勘がもどったようだ。これで白鵬照ノ富士2人のトップ争いとなり、「モンゴルは強いやねぇ」と日本人好角家は苦笑いをするばかりなりけり。

 それでもね、宇良関が幕内に戻ってきてくれたので、幕内土俵入り取り合えずテレビで見られるようになってホッとしている。しかし、パンの山こと明瀬山が休場しているし、朝の山、遠藤も休んでしまった。ワシャの贔屓の力士は残り少ない。でもね、一山本とか若隆景が台頭してきたので、それはそれで楽しみなのだった。

 それはそうと、土曜日の土俵際がよかった。西の溜り席に、ななんと、両国国技館では必ず姿を見せる「溜り席の妖精」が座っているではあ~りませんか。

 初日から、名古山場所の向こう正面が映るんだけど、どうもだらしなく座る人が多くて悲しかった。西花道脇の席に必ず和服で来ている料亭の女将さんも、膝を悪くしたのか前に足を投げ出して座っておられた。この女将、いつも凛として座っていたのになぁ。

 と思って7日目、西の力士の肩越しに、白いワンピースの袖口が見えた。

「もしや?」と思ってよくよく見れば、「溜り席の妖精」だった。土曜日なので、東京からわざわざ名古屋まで来てくれたんですね。

 面白いもので、彼女が一人観客席に座っているだけで、画面が閉まるというか、この妖精効果はただならぬものがありますぞ。

 姿勢のいいのは七難隠す。