昨日、遠方より来客あり。島根県からの人であった。凸凹商事の社外役員フロアにある応接で対応した。もちろん開口一番は、島根の水害へのお見舞いから入った。
「大変でしたね」
ところが島根からの来訪者は笑顔でこう言うのだった。
「いえいえ、私の会社のあるあたりはまったく降雨の被害はありませんでした」
「え、大丈夫だったんでヤンスか?」
「はい、松江周辺では被害があったようですが、私の住んでいるところは県西部の益田なので、状況は随分違います」
ほう、そうだったね。島根県というのは東西に長い県で、松江から益田まででも150キロある。150キロって名古屋から富山市までの距離ですぞ。そりゃ天候も違いますわなぁ。何しろ被害がなくてなによりでした。
しかし、ワシャの縁者のいる松江周辺には被害が出ているので、心配は心配なのだった。
さて、益田市である。鳥取県西部で山口県萩市、島根県津和野町に接している。吉田松陰や高杉晋作で、萩があまりにも有名すぎて、津和野も観光地としてのネームバリューがあって、やや益田市が霞んでいるようにも思える。しかしなかなか素晴らしい伝統文化を有する県西の拠点と言える。
ワシャがね、益田と聞いて「ピ~ン」ときたのが「雪舟庭園」だった。益田には万福寺という古刹があって、そこの庭が雪舟作と言われている。ここがいい。
https://oniwa.garden/manpuku-ji-temple-garden-%E8%90%AC%E7%A6%8F%E5%AF%BA%E5%BA%AD%E5%9C%92/
室町の作庭、それも伝雪舟である。四季折々に楽しむことができるけど、ぜひ一度は訪れたいおにわですね。同様に、万福寺から少し東に医光寺があって、ここの庭も雪舟の作庭とされている。さらに「雪舟の郷記念館」には、高村光雲作の「雪舟禅師像」も見られますぞ。
ワシャも次に松江に行ったおりには、少し足を延ばして益田まで行ってみるとするか。